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年間休日の平均は112.4日:業界別ランキングと「120日」⁠は多いのか(厚労省 2025年調査)

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この記事の答え

  • 年間休日の平均は、1企業平均で112.4日⁠、働く人1人あたりで116.6日(厚生労働省、2024年⁠の1年間)
  • 業界別のいちばん多いのは情報通信業の122.2日⁠、少ないのは宿泊業・飲食サービス業の102.2日⁠。差は20日
  • 120日以上⁠の会社は全体の39.3%⁠。働く人で見ると57.5%⁠が120日以上⁠の会社にいる。120日⁠は土日と祝日がほぼ休める日数

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厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」(2025年調査)⁠によると、年間休日の平均は労働者1人平均で116.6日⁠、1企業平均で112.4日です(2024年の1年間)⁠。業界ではいちばん多い情報通信業が122.2日⁠、いちばん少ない宿泊業・飲食サービス業が102.2日で、20日⁠の差があります。

120日以上⁠の会社は全体の39.3%です。120日は、土日と祝日がほぼ休める日数です。求人票で「年間休日120日」⁠を見たら平均より多い側、105日前後なら平均より少ない側と考えて差し支えありません。

年間休日とは何か:有給は入らない

厚生労働省の調査では、年間休日総数を「企業1年間分の休日の合計日数」としています。入るのは、就業規則などで働く義務がないと決められた日です。

  • 週休日:土曜日、日曜日など会社が決めた休み
  • 週休日以外の休日:祝日、年末年始、夏休み、会社の記念日など

年次有給休暇は入りません。雇用調整や生産調整で休業した日も入りません。年間休日が同じ110日⁠の会社でも、有給が取りやすいかどうかで実際に休める日数は変わります。

年間休日の平均は112.4日⁠と116.6日:2つ⁠の平均の違い

厚生労働省は平均を2通り出しています。

平均の種類 2024年1年⁠間 数え方
1企業平均 112.4日 会社ごとの年間休日を、会社の数で平均
労働者1人平均 116.6日 働く人の数で重みをつけて平均

労働者1人平均のほうが4日多いのは、人数の多い大きな会社ほど休みが多いからです。「平均的な会社」⁠を知りたいなら112.4日⁠、「平均的な働く人」⁠を知りたいなら116.6日⁠を見ます。どちらも1985年以降でいちばん多い数字です。前年の調査(2023年の1年間)⁠は112.1日⁠と116.4日でした。

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査の概況」(2025年12月19日公表)⁠。調査の対象は、常用労働者30人以上⁠の民間企業です。

業界別の年間休日ランキング

厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」⁠の産業別の統計表から、1企業平均年間休日総数(2024年の1年間)⁠の多い順に並べました。

順位 業界 1企業平均 労働者1人平均
1 情報通信業 122.2日 123.2日
2 金融業・保険業 121.6日 121.7日
3 学術研究・専門・技術サービス業 121.4日 122.1日
4 電気・ガス・熱供給・水道業 119.4日 121.9日
5 不動産業・物品賃貸業 116.6日 118.9日
6 複合サービス事業 115.0日 108.8日
7 製造業 114.2日 119.3日
8 医療・福祉 114.0日 115.1日
9 教育・学習支援業 113.4日 116.7日
10 建設業 112.8日 117.9日
11 その他のサービス業 112.7日 114.0日
12 卸売業・小売業 111.8日 116.3日
13 鉱業・採石業・砂利採取業 110.5日 113.3日
14 生活関連サービス業・娯楽業 105.3日 109.4日
15 運輸業・郵便業 104.2日 107.6日
16 宿泊業・飲食サービス業 102.2日 108.0日
ー 全体 112.4日 116.6日

出典:e-Stat 就労条件総合調査 令和7年 第6表(1企業平均)、第7表(労働者1人平均)

表の「その他のサービス業」⁠は⁠、統計上の分類では「サービス業(他に分類されないもの)⁠」⁠に当たります。

上位の4業界は120日前後⁠かそれ以上、下位の3業界は105日前後です。下位の3業界は、土日や祝日も営業する店や、昼夜を通して動く仕事が多い業界です。

同じ業界の中でも差があります。卸売業は1企業平均117.5日⁠、小売業は107.0日です。製造業は1,000人以上⁠の会社で122.5日⁠、30〜99人⁠の会社で112.2日でした。業界の平均は目星をつけるための数字で、決め手は応募する会社の求人票です。

会社の規模別:大きい会社ほど休みが多い

会社の規模(常用労働者) 1企業平均 労働者1人平均
1,000人以上 117.7日 118.9日
300〜999人 116.2日 118.1日
100〜299人 114.5日 115.8日
30〜99人 111.2日 112.4日

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査の概況」第4表

1,000人以上⁠の会社と30〜99人⁠の会社では、1企業平均で6.5日⁠の差があります。完全週休2日制をとる会社の割合も、1,000人以上⁠で77.9%⁠、30〜99人⁠で62.6%⁠と差があります。

「年間休日120日」⁠は多いのか

年間休日が何日の会社がどれだけあるかを見ると、120日⁠の位置がわかります。

年間休日 会社の割合 働く人の割合
99日以下 11.1% 4.5%
100〜109日 27.9% 17.8%
110〜119日 21.4% 20.1%
120〜129日 37.3% 56.2%
130日以上 2.0% 1.3%

出典:厚生労働省「令和7年就労条件総合調査の概況」第4表、e-Stat 同調査 第7表。99日以下⁠は69日以下〜90〜99日⁠の合計。会社の割合には年間休日が不明の会社(0.4%)⁠を⁠含⁠む

120日以上⁠の会社は39.3%で、残りの6割⁠は120日⁠に届きません。一方で働く人の側から見ると、57.5%⁠が120日以上⁠の会社で働いています。大きい会社ほど120日以上⁠が多いためです。

つまり「120日」⁠は⁠、会社の数で見れば多い側、働く人の数で見ればふつうの側です。大手の求人と比べるならふつう、中小企業の求人と比べるなら多い、と覚えておくと求人票が読みやすくなります。

105日・110日・120日・125日は、どう休める日数か

年間休日の日数をカレンダーに重ねると、休み方がわかります。土曜と日曜は年に約104日あります。祝日は法律で年16日⁠と決まっています。土日に重なる年もあります。

年間休日 休み方の例
105日前後 週休2日⁠の土日だけ。祝日・夏休み・年末年始はほぼ出勤
110日前後 土日に加えて、夏休みと年末年始が数日ずつ
120日前後 土日と祝日がほぼ休み。夏休み・年末年始を祝日の出勤日で振り替える会社もある
125日以上 土日・祝日に加えて、夏休みと年末年始がまとまって取れる

この表は、休み方の例をカレンダーから計算したものです。会社ごとの実際の休み方は、年間カレンダーで確かめます。

105日という数字がよく出てくるのには理由があります。労働基準法は、労働時間を1日8時間・週40時間までとしています。1日8時間⁠の会社なら週5日までで、年52週なら出勤は約260日⁠、休みは約105日です。105日は、1日8時間働く会社が週40時間⁠の上限まで働かせたときの休みの日数です。

法定休日は年52日⁠、でも実際の下限は105日前後

労働基準法は休日についても決めていて、会社は少なくとも毎週1日⁠、または4週間で4日以上⁠の休日を与えなければなりません。これを法定休日と呼びます。毎週1日なら1年⁠で約52日です。

ただ、52日⁠の休みで1日8時間働くと、週40時間⁠の上限を超えます。1日⁠の労働時間が8時間⁠の会社では、年間休日は105日前後⁠が実際の下限です。1日⁠の労働時間が8時間より短い会社では、105日⁠を下回っても週40時間⁠に収まることがあります。

出典:厚生労働省「労働時間・休日」、内閣府「国民の祝日について」

求人票の年間休日で確かめること5つ

年間休日の数字だけでは、実際の休みやすさはわかりません。厚生労働省の調査の定義をもとに、確かめる点を5つ挙げます。

1. 「週休2日制」⁠か「完全週休2日制」⁠か

完全週休2日制は毎週2日休める制度です。「週休2日制」⁠と⁠だ⁠け書かれている場合は、月に1回以上⁠は週2日休める、という意味で、毎週2日とは限りません。調査では「何らかの週休2日制」⁠の会社が92.6%⁠、「完全週休2日制」⁠の会社が65.5%でした。

2. 有給休暇を何日取れているか

年間休日には有給が入りません。2024年⁠の1年間に会社が与えた有給は1人平均18.1日⁠、実際に取ったのは12.1日⁠、取得率は66.9%でした。取得日数と取得率は、1984年以降でいちばん高い数字です。業界別の取得率は、電気・ガス・熱供給・水道業の75.2%⁠が最も高く、宿泊業・飲食サービス業の50.7%⁠が最も低くなっています。

求人票に有給の取得実績が書かれていなければ、面接や会社への質問⁠で聞けます。

3. シフト制の会社は「月の休日数」⁠を⁠見⁠る

小売、飲食、医療・福祉、運輸などシフト勤務の多い業界では、「月8〜9日休み」のように月単位で書かれます。月8日なら年96日⁠、月9日なら年108日です。年間休日に直して比べます。

4. 休日出勤と振替休日の扱い

休みの日に出勤した分を別の日に休めるのか(振替休日・代休)⁠、休日出勤の手当が出るのか。年間休日が多くても、休日出勤が多ければ実際の休みは減ります。

5. 夏休みと年末年始の日数

120日前後⁠の会社は、夏休みと年末年始の数日で休日数を合わせていることがあります。年間カレンダーを見せてもらえば、いつ休めるかがわかります。

年間休日の数字は、何年の何の調査かで変わる

ネットで見かける「年間休日の平均」⁠は⁠、使っている調査の年によって数字が違います。この記事の数字は、2025年12月公表の令和7年調査(2024年の1年間)⁠で⁠す⁠。前の調査では、2023年⁠の1年間が112.1日⁠、2022年⁠の1年間が110.7日でした(1企業平均)⁠。休みは少しずつ増えています。

厚生労働省の次の調査結果が出たら、この記事の数字も更新します。

会社の働き方を数字で比べるなら、休みのほかに人の定着も見ておくと判断しやすくなります。業界別の離職率は離職率の平均と業界別ランキングで、業界別の年収は業界別の平均年収ランキング⁠でまとめています。

よくある質問

年間休日が何日あれば多いですか?

120日以上なら多い側です。厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」⁠で年間休日が120日以上⁠の会社は39.3%で、平均は1企業平均112.4日⁠、労働者1人平均116.6日でした。125日以上なら、土日・祝日に加えて夏休みと年末年始がまとまって取れる日数です。

年間休日の平均は何日ですか?

厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」⁠で⁠は⁠、2024年1年間の年間休日は1企業平均で112.4日⁠、労働者1人平均で116.6日です。どちらも1985年以降でいちばん多い数字です。

年間休日120日⁠は多いほうですか?

平均より多い側です。同じ調査で年間休日が120日以上⁠の会社は39.3%(120〜129日⁠が37.3%⁠、130日以上⁠が2.0%)⁠で⁠し⁠た⁠。土日が年に約104日⁠、祝日が年16日あるので、120日⁠は土日と祝日がほぼ休める日数です。

法定休日とは何ですか?年間休日の最低ラインは?

労働基準法で会社が必ず与える休日です。毎週少なくとも1日⁠、または4週間で4日以上と決められていて、1年では約52日⁠になります。ただし1日8時間・週40時間⁠の上限もあるため、1日8時間働く会社では年間休日は約105日⁠が実際の下限になります。

日本の祝日は年間で何日ありますか?

国民の祝日は年16日です(内閣府)⁠。祝日が日曜日に当たると次の平日が振替休日になります。土曜日に重なった祝日は振り替えられません。

有給休暇は年間何日もらえますか?年間休日に含まれますか?

含まれません。年間休日は会社が決めた休みの日(土日、祝日、夏休み、年末年始など⁠)⁠の合計で、年次有給休暇は別に取れます。有給は、6か月続けて働き、その間の8割以上出勤すると10日もらえ、勤続年数に応じて増えます。2024年⁠の有給の取得日数は1人平均12.1日でした。

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