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離職率の平均は13.7%:業界別ランキングと計算方法、新卒3年以内⁠の離職率(厚労省 最新調査)

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この記事の答え

  • 離職率の平均は13.7%(2025年の1年間)⁠。正社員などの一般労働者は11.4%⁠、パートタイム労働者は19.9%
  • 業界別では宿泊業・飲食サービス業が23.7%⁠で最も高く、金融業・保険業が6.6%⁠で最も低い
  • 計算方法は「1年間に辞めた人の数÷1月1日時点の人数×100⁠」⁠。新卒が3年以内⁠に辞める割合は大卒33.8%⁠、高卒37.9%

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日本の離職率の平均は13.7%です(厚生労働省「令和7年雇用動向調査」⁠、2025年⁠の1年間⁠)⁠。業界別では宿泊業・飲食サービス業が23.7%⁠で最も高く、金融業・保険業が6.6%⁠で最も低くなっています。

離職率は「1年間に辞めた人の数÷1月1日時点の人数×100⁠」⁠で計算します。新卒に限ると、就職して3年以内⁠に辞める人は大卒で33.8%⁠、高卒で37.9%です(2022年3月卒業者)⁠。

離職率の計算方法

厚生労働省の雇用動向調査は、離職率を次の式で出しています。

離職率(%)= 1年間の離職者数 ÷ 1月1日現在の常用労働者数 × 100

1月1日⁠に社員が200人いて、その年に24人辞めた会社なら、24÷200×100で離職率は12%です。

ここでいう常用労働者は、期間を定めずに雇われている人と、1か月以上⁠の期間を定めて雇われている人です。正社員だけでなく、パートや契約社員も入ります。離職者には、自分から辞めた人のほか、解雇された人、定年や契約期間の満了で辞めた人、ほかの会社へ出向した人も入ります。

会社が出す「離職率」⁠は⁠、数え方を確かめる

会社が自分で出す離職率は、数え方がそろっていません。

  • 分母が年初の人数か、年間の平均人数か
  • 正社員だけか、契約社員やパートも入れるか
  • 定年退職や契約満了を入れるか
  • 1年間で数えるか、入社3年以内⁠で数えるか

同じ会社でも、数え方で数字が変わります。「離職率5%」⁠と書かれていたら、何を何で割ったのかを聞きます。定着率は「100%−離職率」⁠で表すことが多く、離職率5%なら定着率95%です。

離職率の平均:全体・男女・働き方別

区分 離職率(2025年)
全体 13.7%
男性 12.5%
女性 15.1%
一般労働者 11.4%
パートタイム労働者 19.9%

出典:厚生労働省「令和7(2025)年雇用動向調査結果の概況」(2026年8月31日公表)⁠。調査の対象は、常用労働者5人以上⁠の事業所です

一般労働者は、パートタイム労働者以外の人です。正社員として転職先を探すなら、一般労働者の11.4%⁠を物差しにします。

2025年は、1年間に入った人(入職率14.7%)⁠が辞めた人(離職率13.7%)⁠を1.0ポイント上回りました。前年(2024年)⁠の離職率は14.2%で、0.5ポイント下がっています。

業界別の離職率ランキング

厚生労働省「令和7年雇用動向調査」⁠の産業別の離職率(2025年の1年間)⁠を⁠、高い順に並べました。右の列は、パートタイム労働者を除いた一般労働者だけの離職率です。

順位 業界 離職率 一般労働者
1 宿泊業・飲食サービス業 23.7% 21.5%
2 その他のサービス業 21.2% 20.3%
3 生活関連サービス業・娯楽業 20.1% 16.1%
4 教育・学習支援業 15.1% 9.8%
5 医療・福祉 14.3% 13.6%
6 不動産業・物品賃貸業 12.1% 10.5%
7 卸売業・小売業 11.9% 8.5%
8 学術研究・専門・技術サービス業 11.7% 10.0%
9 情報通信業 10.4% 10.0%
10 鉱業・採石業・砂利採取業 10.2% 9.8%
11 製造業 9.8% 9.2%
12 運輸業・郵便業 9.0% 8.1%
13 電気・ガス・熱供給・水道業 8.8% 8.0%
14 建設業 8.7% 7.9%
15 複合サービス事業 8.6% 7.7%
16 金融業・保険業 6.6% 6.3%
ー 全体 13.7% 11.4%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況」表4-2

表の「その他のサービス業」⁠は⁠、統計上の「サービス業(他に分類されないもの)」で、人材派遣、ビルメンテナンス、警備などが入る分類です。複合サービス事業は郵便局や農協などです。

上位の3業界は、一般労働者だけで見ても16〜22%⁠と平均より高くなっています。反対に、教育・学習支援業や卸売業・小売業は、全体では高めでも一般労働者に限ると平均より低くなります。辞める人の多くがパートタイム労働者だからです。

離職率と一緒に入職率を見る

離職率が高い業界は、入ってくる人も多い業界です。宿泊業・飲食サービス業は、離職率23.7%に対して入職率が27.8%で、人は増えています。反対に、複合サービス事業は離職率8.6%に対して入職率が6.3%で、入る人より辞める人のほうが多い業界でした。

離職率が高いことと、職場が悪いことは同じではありません。学生アルバイトや短い期間で働く人が多い業界は、離職率が高く出ます。

新卒3年以内⁠の離職率:大卒33.8%⁠、高卒37.9%

厚生労働省は、新卒で就職した人が3年以内⁠にどれだけ辞めたかを毎年まとめています。最新は2022年3月⁠に卒業した人の数字です(2025年10月24日公表)⁠。

学歴 3年以内⁠の離職率 前年との差
大学 33.8% 1.1ポイント低下
短大等 44.5% 0.1ポイント低下
高校 37.9% 0.5ポイント低下
中学 54.1% 3.6ポイント上昇

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)⁠を公表します」

この数字は、雇用保険の加入と脱退の記録から、新卒で入った人が3年後の6月までに辞めた割合を出したものです。大卒の約3人⁠に1人が、3年以内⁠に最初の会社を辞めています。

会社が小さいほど、3年以内⁠に辞める人が多い

事業所の規模 大卒 高卒
5人未満 57.5% 63.2%
5〜29人 52.0% 54.6%
30〜99人 41.9% 45.2%
100〜499人 33.9% 36.7%
500〜999人 31.5% 29.9%
1,000人以上 27.0% 26.3%

出典:同上(2022年3月卒業者)

1,000人以上⁠の事業所では大卒の27.0%⁠、5人未満では57.5%⁠が3年以内⁠に辞めています。

新卒3年以内⁠の離職率が高い業界

順位 大卒 高卒
1 宿泊業・飲食サービス業 55.4% 宿泊業・飲食サービス業 64.7%
2 生活関連サービス業・娯楽業 54.7% 生活関連サービス業・娯楽業 61.5%
3 教育・学習支援業 44.2% 教育・学習支援業 53.6%
4 医療・福祉 40.8% 医療・福祉 49.2%
5 小売業 40.4% 小売業 48.3%

出典:同上「その他」⁠を除いた上位5業界

新卒でも、雇用動向調査と同じ業界が上位に並びます。

辞めた理由は何が多いか

雇用動向調査では、2025年⁠の離職率13.7%⁠のうち、結婚・出産・育児・介護やその他の個人的な理由で辞めた人の離職率が10.2%⁠、経営上の都合や出向など会社側の理由が0.9%でした。

転職した人に前の会社を辞めた理由を聞くと、次の順でした(2025年⁠、その他の理由を除く⁠)⁠。

1番目 2番目
男性 定年・契約期間の満了 16.1% 給料等収入が少なかった 9.9%
女性 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 12.9% 職場の人間関係が好ましくなかった 11.5%

出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概況⁠」⁠の表5より

休みや労働時間が辞める理由の上位に入っています。応募する会社の年間休日は年間休日の平均と業界別ランキングで、業界の平均と比べられます。

応募する会社の離職率を確かめる5つの方法

1. 新卒向けの求人なら、法律にもとづいて聞ける

若者雇用促進法で、新卒の人が応募できる求人を出す会社は、応募者から求められたら職場の情報を出すことになっています。その項目の中に「直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数⁠」⁠と「平均勤続年数」⁠があります。説明会や面接で、情報がほしいと口頭で伝えるだけで求められます(厚生労働省「職場情報の提供制度」⁠)⁠。

2. 平均勤続年数を見る

離職率を出していない会社でも、平均勤続年数は求人票や採用ページに書かれていることがあります。ただ、会社ができて間もない、最近たくさん採用した、といった事情で短く出ることもあります。

3. 何を分母にした数字か聞く

上で書いたとおり、会社の離職率は数え方がまちまちです。正社員だけか、定年退職を入れているか、何年分か。数え方がわかれば、業界の平均と比べられます。

4. 部署や職種ごとの数字を聞く

会社全体の離職率が平均並みでも、配属される部署や職種では高いことがあります。入社後に働く部署の数字を聞きます。

5. 会社に直接質問する

面接の場で聞きにくいことは、会社に質問するから送れます。質問した人の名前は会社に伝わりません。

業界ごとの年収の違いは業界別の平均年収ランキング⁠でまとめています。離職率、休み、年収を同じ業界の平均と並べると、応募する会社の位置がわかります。

よくある質問

離職率の平均はどのくらいですか?

厚生労働省「令和7年雇用動向調査」⁠で⁠は⁠、2025年1年間の離職率は13.7%です。前年(2024年)⁠の14.2%から0.5ポイント下がりました。一般労働者は11.4%⁠、パートタイム労働者は19.9%です。

離職率はどうやって計算しますか?

厚生労働省の雇用動向調査では「1年間の離職者数÷1月1日現在の常用労働者数×100⁠」⁠で計算します。1月1日⁠に100人いた会社で、1年間に12人辞めたとします。離職率は12%です。

離職率が高い業界はどこですか?

2025年⁠の雇用動向調査では、宿泊業・飲食サービス業が23.7%⁠、サービス業(他に分類されないもの)⁠が21.2%⁠、生活関連サービス業・娯楽業が20.1%⁠の順に高くなっています。

就職後3年以内⁠の離職率は?

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」⁠で⁠は⁠、2022年3月卒業者の就職後3年以内⁠の離職率は、大卒33.8%⁠、高卒37.9%⁠、短大等卒44.5%でした。大卒の約3人⁠に1人⁠が3年以内⁠に辞めています。

退職理由のワースト1位⁠は何ですか?

厚生労働省「令和7年雇用動向調査」⁠で転職した人が前の会社を辞めた理由は、女性では「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」12.9%⁠が最も多く、次が「職場の人間関係が好ましくなかった」11.5%でした。男性は「定年・契約期間の満了」16.1%⁠を除くと「給料等収入が少なかった」9.9%⁠が最も多くなっています(いずれも「その他」⁠の理由を除く⁠)⁠。

離職率90%⁠の会社は離職率が高いですか?

高いです。2025年⁠の業界別の離職率は最も高い宿泊業・飲食サービス業でも23.7%で、全体の平均は13.7%です。ただし会社が出す数字は、入社3年以内の人だけ、パートを含む、など数え方が違うことがあります。何を何で割った数字かを確かめてから比べます。

気になる会社の「ホント」⁠を⁠、会社に聞いてみませんか。

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