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神奈川県の最低賃金は1,279円:いつから・推移・特定最低賃金【令和8年度】

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この記事の答え

  • 神奈川県の最低賃金は令和8年10月1日から時間額1,279円⁠。前年度1,225円から54円(4.4%)上がり、東京1,280円⁠に次ぐ47都道府県で2番目
  • 神奈川労働局の改正一覧では、平成28年度930円から10年⁠で349円上がった。令和元年度に1,000円⁠を超えた
  • 特定最低賃金は7件あるが、令和7年度は改定されず、全産業に県の最低賃金が適用されている

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神奈川県の最低賃金は、令和8年(2026年)10月1日から時間額1,279円です。前年度の1,225円から54円上がり、引上げ率は4.4%でした。東京都の1,280円とは1円差で、47都道府県の改定額を高い順に並べると2番目です。

10月1日からは、神奈川県内の事業場で働くパート、アルバイト、正社員、派遣(派遣先が県内)⁠のすべてに1,279円以上⁠の賃金が必要です。

最低賃金は下限を決めた数字で、会社ごとの働きやすさは表しません。時給は求人票で、残業時間や有給休暇の取得率は神奈川県の会社を採用の数字で比べる⁠で確かめ、両方を見て判断します。横浜市⁠・川崎市・相模原市の会社だけを並べた比較表もあります。

神奈川県の最低賃金は1,279円⁠で東京に次ぐ

厚生労働省の令和8年度の地域別最低賃金の全国一覧と、神奈川労働局の最低賃金のお知らせを、2026年10月25日⁠に確認しました。

項目 神奈川県
令和8年度の時間額 1,279円
令和7年⁠度(9月30日まで) 1,225円
引上げ額 54円
引上げ率 4.4%
効力発生日 2026年10月1日
47都道府県の順位 2番目

出典:厚生労働省、令和8年度の地域別最低賃金の全国一覧(表番号なし)⁠。順位は47の改定額を高い順に並べて数え、同額があれば同順位にしています。

神奈川の1,279円は、全国加重平均1,177円より102円高い額です。引上げ額の54円⁠は東京・大阪と同じで、全国で最も小さい引上げでした。もともとの額が高いため、引上げ率は4.4%⁠と東京と並んで全国で最も低くなっています。

前年度の効力発生日は10月4日⁠、今年度は10月1日でした。9月30日までに働いた時間は1,225円⁠、10月1日からの時間は1,279円⁠で判定します。

神奈川県の最低賃金の推移:平成28年度から

神奈川労働局の神奈川県の最低賃金金額改正一覧は、昭和47年⁠の新設時からの時間額と上昇率を載せています。平成28年度から令和8年度を抜き出しました。

年度 時間額 上昇率 発効日
平成28年⁠度 930円 2.76% 2016-10-01
平成29年⁠度 956円 2.80% 2017-10-01
平成30年⁠度 983円 2.82% 2018-10-01
令和元年度 1,011円 2.85% 2019-10-01
令和2年⁠度 1,012円 0.10% 2020-10-01
令和3年⁠度 1,040円 2.77% 2021-10-01
令和4年⁠度 1,071円 2.98% 2022-10-01
令和5年⁠度 1,112円 3.83% 2023-10-01
令和6年⁠度 1,162円 4.49% 2024-10-01
令和7年⁠度 1,225円 5.42% 2025-10-04
令和8年⁠度 1,279円 4.40% 2026-10-01

出典:神奈川労働局、神奈川県の最低賃金金額改正一覧(表番号なし)⁠。上昇率は同じ表の値です。

神奈川は令和元年度に1,011円⁠となり、初めて1,000円⁠を超えました。平成28年度から令和8年度の10年⁠で349円上がっています。

上昇率は令和2年度の0.10%⁠を除くと、令和4年度まで2%台後半でした。令和5年度から3%台、4%台、5%台と大きくなり、令和8年度は4.40%です。昭和47年⁠の新設時は時間額140円でした。

関東の都県と比べる

関東の1都6県と山梨県を、令和8年度の全国一覧から並べました。

都県 改定後 改定前 引上げ額 発効日
東京 1,280円 1,226円 54円 2026-10-01
神奈川 1,279円 1,225円 54円 2026-10-01
埼玉 1,196円 1,141円 55円 2026-10-01
千葉 1,195円 1,140円 55円 2026-10-01
茨城 1,136円 1,074円 62円 2026-10-18
栃木 1,125円 1,068円 57円 2026-10-01
群馬 1,120円 1,063円 57円 2026-10-03
山梨 1,113円 1,052円 61円 2026-11-01

出典:厚生労働省、令和8年度の地域別最低賃金の全国一覧(表番号なし)⁠。

東京と神奈川の2都県が1,200円台後半で、埼玉・千葉とは80円以上⁠の差があります。隣の山梨とは166円⁠の差で、山梨の改定は11月1日です。

東京に住んで川崎市や横浜市の事業場で働く人は神奈川の1,279円⁠、神奈川に住んで都内で働く人は東京の1,280円⁠が適用されます。どちらも働く事業場の所在地で決まります。派遣で働く人は、派遣先の事業場がある都県の額です。

全国の順位と発効日の一覧は、最低賃金ランキング2026年⁠度⁠にまとめています。

神奈川県の特定最低賃金:7件とも県の最低賃金が適用

神奈川労働局の特定(産業別)最低賃金のお知らせ⁠によると、県内には7件⁠の特定最低賃金があります。令和7年度は改定されず、全産業に地域別最低賃金が適用されると案内しています。

特定最低賃金の件名 令和7年⁠度 いまの下限
塗料製造業 改定なし 1,279円
鉄鋼業 改定なし 1,279円
非鉄金属・同合金圧延業、電線・ケーブル製造業 改定なし 1,279円
ボイラ・原動機、ポンプ・圧縮機器、一般産業用機械・装置、建設機械・鉱山機械、金属加工機械製造業 改定なし 1,279円
電子部品・デバイス・電子回路、電気機械器具、情報通信機械器具製造業 改定なし 1,279円
輸送用機械器具製造業 改定なし 1,279円
自動車小売業 改定なし 1,279円

出典:神奈川労働局、特定(産業別)最低賃金のお知らせ(表番号なし。令和7年11月26日更新⁠)⁠。「いまの下限」⁠は⁠、地域別最低賃金が適用されるとの案内に基づき、令和8年10月1日からの県の額を記しました。

同じ労働局の特定(産業別)最低賃金金額改正一覧⁠を見ると、令和3年度から令和7年度まで、7件とも毎年、改定されなかったため神奈川県最低賃金額になると書かれています。製造業や自動車小売業で働く人も、いまは1,279円⁠が下限です。

特定最低賃金は、地域別最低賃金と両方がかかるときに高いほうが適用されるしくみです。神奈川県では、業種によって下限が変わることはいまのところありません。

1,279円⁠で働いたときの月給と年収

1日7.5時間・月20日⁠のフルタイム勤務と、年間2,000時間⁠の勤務で計算しました。2,000時間は、1日8時間⁠で年250日働いた場合の時間数です。

前提 計算 金額
1か月(7.5時間 × 20日 = 150時間) 1,279円 × 150時間 191,850円
改定前の1か月 1,225円 × 150時間 183,750円
1年(8時間 × 250日 = 2,000時間) 1,279円 × 2,000時間 2,558,000円

月150時間なら、改定前より8,100円増えます。どれも額面で、残業代、通勤手当、賞与は入っていません。

月給で働く人は、会社の1か月平均所定労働時間で月給を割り、1,279円⁠と比べます。月150時間⁠の会社なら、最低賃金の対象となる月給が191,850円⁠を下回ると違反です。手当の外し方や日給の場合は、時給の計算と最低賃金との比べ方⁠で例を使って説明しています。

神奈川県で働く人の給与の平均は、神奈川県の平均年収⁠で年齢別・業種別・会社の規模別に見られます。

最低賃金と比べるときに外す賃金

神奈川労働局のページと、厚生労働省の最低賃金特設サイトの対象となる賃金は、次の賃金を最低賃金との比較から外すとしています。

  • 精皆勤手当、通勤手当、家族手当
  • 臨時に支払われる賃金(結婚手当など)
  • 1か月⁠を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
  • 時間外労働や休日労働に対する賃金
  • 深夜労働の割増部分

残業代を足して1,279円⁠を超えても、最低賃金を満たしたことにはなりません。夜勤のある仕事では、深夜の割増分を除いた時給で判定します。

神奈川労働局は、日給や月給で1日⁠の所定労働時間が8時間より短い労働者について、最低賃金を理由に賃金額を下げることは労働基準法に抵触すると注意しています。

1,279円⁠を下回っていたときの相談先

自分で確かめる点は3つです。働いた日が10月1日以降か、外す賃金を除いたか、所定労働時間を労働条件通知書で確かめたか。

この3つ⁠を確かめても下回っているなら、会社に計算の説明を求めます。解決しないときは、神奈川労働局の労働基準部賃金室か、勤務先を受け持つ労働基準監督署に相談できます。監督署の所在地と管轄は、神奈川労働局の労働基準監督署の所在地・管轄一覧⁠で確かめられます。相談の準備は労働基準監督署に相談するには⁠を参考にしてください。

神奈川県の求人は、時給と会社の数字を並べて選ぶ

時給が1,279円⁠を超えていても、それだけで条件が良いとは言えません。残業が月20時間ある会社と、ほとんどない会社では、同じ時給でも自由に使える時間が違います。

時給と手当の内訳は、求人票と面接で聞きます。会社ごとの残業時間や有給休暇の取得率は、しょくばらぼ(厚生労働省)⁠の公表値をカイシャのホントが県ごとにまとめた比較表で見ます。

比較表にない会社は、面接で月の平均残業時間と有給休暇の取得日数を聞き、労働条件通知書で確かめます。

出典

よくある質問

神奈川県の最低賃金は2026年⁠にいくらになりましたか?

厚生労働省の令和8年度の地域別最低賃金の全国一覧と神奈川労働局のページで、令和8年10月1日から時間額1,279円です。9月30日までの1,225円から54円⁠、4.4%⁠の引上げです。

神奈川県と東京都の最低賃金の差は?

令和8年度の全国一覧では東京1,280円⁠、神奈川1,279円で、差は1円です。前年度も東京1,226円⁠、神奈川1,225円⁠で1円差でした。47都道府県では東京が1番目、神奈川が2番目です。

パートやアルバイトにも1,279円⁠が適用されますか?

適用されます。神奈川労働局のページは、県内の事業場で使用されるすべての産業の労働者に適用され、パートタイマー、臨時、アルバイト等の労働者を含むと書いています。

神奈川県の特定最低賃金はいくらですか?

神奈川労働局によると、県内には7件⁠の特定最低賃金がありますが、令和7年度は改定されず、全産業に地域別最低賃金が適用されています。いまは業種にかかわらず1,279円⁠が下限です。

最低賃金を下回っていたらどこに相談しますか?

神奈川労働局の賃金室か、勤務先を受け持つ労働基準監督署です。監督署の所在地と管轄は神奈川労働局のページに一覧があります。給与明細、労働条件通知書、勤務記録をそろえて相談します。

月給制の人はどうやって比べますか?

厚生労働省のチェック方法では、月給を1か月平均所定労働時間で割り、1,279円以上かを見ます。月給からは残業代、通勤手当、精皆勤手当、家族手当、賞与などを除きます。

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