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年収600万円⁠の割合:給与階級別に見る会社員の年収

・ナギサコーポレーション(運営)

この記事の答え

  • 国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査で、年間給与600万円超の人⁠は1,331万人⁠、1年⁠を通じて勤務した給与所得者の25.8%⁠。600万円超700万円以下⁠は404万人⁠で7.8%
  • 業種別では電気・ガス・熱供給・水道業の72.3%⁠が最も高く、宿泊業・飲食サービス業の7.9%⁠が最も低い
  • 資本金10億円以上⁠の株式会社では54.3%⁠、個人の事業所では5.7%⁠。会社の規模で割合は大きく変わる

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年収600万円⁠を超える会社員の割合は、25.8%です。国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査で、1年⁠を通じて勤務した給与所得者51,630,594人⁠のうち、年間給与が600万円⁠を超える人は13,307,611人でした。およそ4人⁠に1人です。600万円超700万円以下の人⁠は4,035,252人で、7.8%です。

業種と会社の規模で、この割合は大きく変わります。電気・ガス・熱供給・水道業では72.3%⁠、宿泊業・飲食サービス業では7.9%です。資本金10億円以上⁠の株式会社では54.3%⁠、資本金2,000万円未満の株式会社では16.0%でした。

数字は国税庁の調査結果をe-Statの統計表で開き、2026年10月25日⁠に確かめました。割合は、統計表の人数を使ってこの記事で計算した値です。

年収600万円⁠の割合を出す調査

使う資料は、国税庁の令和7年分の調査の概要と、e-Statにある全国計表です。対象は、令和7年中に1年⁠を通じて勤務した民間の給与所得者です。公務員は入っていません。

給与は、賞与と手当を含む1年分の支払額で、税金や社会保険料を引く前の額です。パートやアルバイトで1年⁠を通じて勤めた人も入っています。正社員だけの割合ではありません。

「超」⁠は境目の額を含まない

統計の給与階級は「500万円超600万円以下」「600万円超700万円以下」⁠の区切りです。600万円ちょうどの人は、500万円台の階級に入ります。この記事で「600万円を超える」⁠と書くのは、600万円超700万円以下から上の階級の合計です。

人数から計算した値と、構成比を足した値

全国計表の人数から計算すると、600万円超⁠は25.8%です。概要の第16表⁠に載っている構成比(小数第1位)⁠を足すと25.9%⁠になります。差は、構成比の丸めによるものです。男女別の分布と、構成比を足した値は年収1,000万円の割合⁠の記事にまとめています。この記事では、業種と規模の切り口を人数から見ます。

給与階級の中での年収600万円台の位置

全国計表第8表⁠の合計の行から、600万円前後⁠の階級を抜き出しました。

年間給与の階級 人数 割合
500万円超600万円以下 6,144,924人 11.9%
600万円超700万円以下 4,035,252人 7.8%
700万円超800万円以下 2,776,867人 5.4%
600万円超の合計 13,307,611人 25.8%
給与所得者の合計 51,630,594人 100.0%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査、全国計表第8表(業種別及び給与階級別の総括表)⁠の合計の行。割合は人数から計算し、小数第2位⁠を四捨五入しています。

600万円超700万円以下の人⁠の平均給与は、647万1千円でした。同じ表で、全体の平均給与は486万6千円です。600万円台は平均より上ですが、上位1割⁠に入るほどではありません。

男女で見ると、600万円⁠を超える人は男性が37.4%⁠、女性が10.5%です。人数から計算した値で、男性の母数は29,336,943人⁠、女性は22,293,651人です。

業種別:年収600万円⁠を超える人の割合ランキング

全国計表第8表⁠の人数を使い、業種ごとに600万円⁠を超える人の割合を計算しました。男女計で、高い順に並べています。

順位 業種 600万円超の割合 600万円台の割合
1 電気・ガス・熱供給・水道業 72.3% 11.1%
2 情報通信業 50.0% 12.4%
3 金融業,保険業 49.8% 10.1%
4 建設業 36.8% 10.3%
5 製造業 36.8% 10.1%
6 複合サービス事業 36.4% 14.4%
7 学術研究,専門・技術サービス業,教育,学習支援業 35.2% 8.5%
8 不動産業,物品賃貸業 27.1% 6.4%
9 運輸業,郵便業 22.2% 8.9%
10 卸売業,小売業 20.0% 6.7%
11 サービス業 16.2% 6.0%
12 農林水産・鉱業 15.0% 4.4%
13 医療,福祉 12.8% 5.0%
14 宿泊業,飲食サービス業 7.9% 3.6%
— 全体 25.8% 7.8%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査、全国計表第8表⁠の給与所得者数から計算。600万円台は600万円超700万円以下⁠の階級です。建設業と製造業は小数第2位まで見ると建設業が上です。

上位の3業種では、半分前後が600万円⁠を超えています。業種の数字は、パートやアルバイトも含めて、その業種で1年⁠を通じて働いたすべての人の分布です。同じ職種、同じ働き方での比較ではありません。

600万円台だけの割合は、複合サービス事業の14.4%⁠が最も高く、情報通信業12.4%⁠が続きます。600万円超⁠の割合が高い電気・ガスでも、600万円台は11.1%で、多くはさらに上の階級にいます。

男女別に見た業種の割合

同じ表を男女別に計算すると、差がはっきり出ます。

業種 男性 女性
電気・ガス・熱供給・水道業 74.9% 59.4%
金融業,保険業 66.9% 31.1%
情報通信業 58.5% 30.3%
製造業 46.5% 13.1%
建設業 42.9% 13.3%
卸売業,小売業 33.3% 6.2%
医療,福祉 23.4% 8.8%
宿泊業,飲食サービス業 14.8% 2.2%
全体 37.4% 10.5%

出典:同表の男女別の給与所得者数から計算。600万円⁠を超える人の割合で、主な業種を抜き出しています。

男女の差が最も大きいのは金融業,保険業で、男性66.9%⁠に対し女性31.1%⁠と35.8ポイント離れています。製造業は33.4ポイント⁠、建設業は29.6ポイント⁠の差です。差が小さいのは宿泊業,飲食サービス業の12.6ポイントですが、男女とも割合そのものが低い業種です。

この表には、働く時間や年齢、役職の区分がありません。女性の割合が低い理由も、同じ仕事をした場合の男女差も、この表だけでは分かりません。

会社の規模別:資本金で見る600万円超の割合

全国計表第6表は、勤め先の企業の形と資本金で分けた表です。600万円⁠を超える人の割合を計算しました。

順位 企業規模 600万円超の割合 600万円台の割合
1 株式会社 資本金10億円以上 54.3% 11.9%
2 株式会社 資本金1億円以上10億円未満 31.0% 10.1%
3 株式会社 資本金5,000万円以上1億円未満 21.7% 8.5%
4 株式会社 資本金2,000万円以上5,000万円未満 21.0% 8.2%
5 その他の法人 18.9% 6.0%
6 株式会社 資本金2,000万円未満 16.0% 5.6%
7 個人 5.7% 2.4%
— 全体 25.8% 7.8%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査、全国計表第6表(企業規模別及び給与階級別の総括表⁠)⁠の給与所得者数から計算。その他の法人は、株式会社以外の法人(医療法人や社団法人など)⁠で⁠す⁠。

資本金10億円以上⁠の株式会社では、半数を超える人が600万円⁠を超えています。それでも、残りの半分近くは600万円以下です。大きな会社に入れば必ず届く額ではありません。

男女別に計算すると、次のとおりです。

企業規模 男性 女性
株式会社 資本金10億円以上 68.0% 25.9%
株式会社 資本金1億円以上10億円未満 44.4% 11.8%
株式会社 資本金5,000万円以上1億円未満 31.9% 5.7%
株式会社 資本金2,000万円以上5,000万円未満 29.1% 6.0%
株式会社 資本金2,000万円未満 23.2% 5.4%
その他の法人 29.1% 11.0%
個人 8.9% 4.4%
全体 37.4% 10.5%

出典:同表の男女別の給与所得者数から計算。600万円⁠を超える人の割合です。

男性では、資本金10億円以上⁠の株式会社で7割近く⁠が600万円⁠を超えています。女性は、資本金10億円以上⁠で25.9%⁠、その他の法人で11.0%です。女性では、資本金1億円未満の株式会社の各区分より、その他の法人のほうが高くなっています。

事業所の規模別:働く場所の人数で見る割合

全国計表第4表は、勤める事業所(支店や工場などの単位)⁠の従事員数で分けた表です。会社全体の人数ではありません。

事業所の規模 600万円超の割合 600万円台の割合
5,000人以上 38.6% 9.2%
1,000〜4,999人 36.1% 9.6%
500〜999人 29.1% 9.5%
100〜499人 23.0% 8.2%
30〜99人 19.2% 7.4%
10〜29人 18.8% 6.2%
5〜9人 16.1% 4.5%
1〜4人 13.3% 3.5%
全体 25.8% 7.8%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査、全国計表第4表(事業所規模別及び給与階級別の総括表⁠)⁠の給与所得者数から計算。

事業所の規模では、5,000人以上でも38.6%です。資本金の区分ほど大きな差は出ません。大きな会社の小さな支店で働く人は、事業所の規模では小さい側に数えられるためです。会社の規模を比べたいときは、資本金の表を見ます。

600万円台だけを見ると、500人以上⁠の事業所はどこも9%台で、ほとんど差がありません。大きな事業所ほど600万円超⁠の割合が高いのは、700万円⁠を超える階級に多くの人がいるためです。

男女別では、5,000人以上⁠の事業所で男性56.9%⁠、女性15.3%⁠、1〜4人⁠の事業所で男性19.9%⁠、女性5.5%でした。男性はどの規模でも女性の3倍以上⁠の割合です。

規模による平均年収の差は、規模別の平均年収⁠の記事で平均の額から見ています。

年収600万円超⁠の割合の推移

調査結果の概要の第16表には、過去5年分の給与階級別の人数と構成比が載っています。男女計の行で、600万円⁠を超える階級を足しました。

年分 600万円超の人⁠数 600万円超⁠の構成比
令和3年⁠分 1,109万人 21.5%
令和4年⁠分 1,148万人 22.6%
令和5年⁠分 1,173万人 23.0%
令和6年⁠分 1,277万人 24.9%
令和7年⁠分 1,331万人 25.9%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査の概要、第16表⁠の男女計の行。人数は千人単位の公表値を足して万人に直し、構成比は公表値を足した値です。

令和3年分から令和7年分までに、600万円超の人⁠は222万人増え、割合は4.4ポイント上がりました。全体の給与所得者は5,138万人から5,163万人で、ほぼ横ばいです。400万円以下⁠の各階級は、いずれも割合が下がっています。

1年ごとの伸びが大きいのは、令和5年分から令和6年分にかけてです。人数は104万人増え、構成比は1.9ポイント上がりました。令和6年分から令和7年分は、54万人⁠の増加で1.0ポイント⁠の上昇です。

増えた理由までは、この表には書かれていません。同じ人の給与が上がったのか、働く人の顔ぶれが変わったのかも、この数字だけでは分けられません。

600万円台の人が納める所得税

調査結果の概要の第21表には、給与階級ごとの給与総額と、源泉徴収の税額が載っています。600万円超700万円以下⁠の階級を抜き出しました。

項目 600万円超700万円以下 全体に占める割合
給与所得者数 4,035千人 7.8%
うち納税者 3,746千人 9.0%
給与総額 26兆1,110億円 10.4%
税額 7,410億円 5.7%

出典:国税庁、令和7年分民間給与実態統計調査の概要、第21表⁠。税額は源泉徴収された所得税の額で、住民税と社会保険料は入っていません。

この階級では、92.8%の人⁠が源泉徴収で所得税を納めています。税額を納税者の人数で割ると、1人あたり約19万8千円です。表の値からこの記事で計算したもので、扶養家族の数や控除で一人ひとりの額は変わります。

手取りを考えるときは、この所得税に住民税と社会保険料が加わります。

年収600万円⁠の割合を、自分の年収と比べるとき

この割合は、パートや若手、役職者がすべて入った分布です。自分の年収が600万円⁠に届いていないから少ない、と決めることはできません。同じ年齢、同じ職種、同じ働き方で比べるほうが、自分の位置がはっきりします。

比べたいこと 見る数字
年齢ごとの平均 日本の平均年収 年齢別
真ん中の人の額 年収の中央値
職種ごとの賃金 職種別の平均年収
税金を引いた額 年収別の手取り

真ん中の値は年収の中央値の記事にあります。手取りの計算は年収別の手取り⁠の記事にまとめています。

求人票の「年収600万円」⁠を読むとき

求人票に「年収600万円以上」⁠と書かれていても、どの条件で届く額かを確かめます。基本給と手当、賞与、固定残業代の内訳に分けると、毎月必ず受け取る額が見えます。賞与が業績で変わる会社なら、前年度の実績も聞きます。

想定の年収に残業代が入っているときは、何時間の残業を前提にしているかを聞きます。同じ600万円でも、残業が多い前提なら、時間あたりの賃金は下がります。

600万円⁠を目指して転職を考えるとき

業種や規模の表は、どこに600万円⁠を超える人が多いかを示すだけです。転職すれば同じ割合で届くわけではありません。応募先を選ぶときは、次の順に確かめます。

  1. 今の年収を、基本給・手当・賞与・残業代に分ける
  2. 応募先の職種で、同じ年齢の人がどの額にいるかを聞く
  3. 求人票の給与の幅の、どこに入りそうかを確かめる
  4. 賞与と昇給の決め方を、前年度の実績と合わせて聞く
  5. 働く時間と通勤も含めて、今の条件と比べる

年収だけを上げても、残業や通勤の時間が増えれば、暮らしの中で使える時間は減ります。額と時間の両方を書き出してから決めます。

その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる

業種や規模の割合は、会社を選ぶときの手がかりの一つです。応募する会社の給与は、求人票の給与の幅と、面接で聞く内訳で確かめます。

厚生労働省のしょくばらぼでは、掲載企業の平均勤続年数や、月平均の残業時間を見られます。年収と一緒に働く時間も見ると、条件を比べやすくなります。

よくある質問

年収600万円⁠を超える人の割合は?

国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査、全国計表の人数から計算すると、1年⁠を通じて勤務した給与所得者51,630,594人⁠のうち、600万円⁠を超える人は13,307,611人⁠で25.8%です。公表された構成比を足すと25.9%⁠になり、丸めの差が出ます。

年収600万円台の人はどれくらいいますか?

同じ調査で、600万円超700万円以下の人⁠は4,035,252人⁠、全体の7.8%です。この階級の人の平均給与は647万1千円でした。

年収600万円超⁠が多い業種は?

全国計表第8表⁠の人数から計算すると、電気・ガス・熱供給・水道業72.3%⁠、情報通信業50.0%⁠、金融業・保険業49.8%⁠の順です。最も低いのは宿泊業・飲食サービス業の7.9%でした。

大企業なら年収600万円⁠を超えますか?

全国計表第6表で、資本金10億円以上⁠の株式会社に勤める人のうち600万円⁠を超える人は54.3%です。半分近くは600万円以下で、規模だけでは決まりません。資本金2,000万円未満の株式会社では16.0%でした。

年収600万円⁠の割合は増えていますか?

調査結果の概要の第16表で、600万円超⁠の構成比を足すと、令和3年分21.5%⁠、令和5年分23.0%⁠、令和7年分25.9%⁠と増えています。人数も1,109万人から1,331万人⁠に増えました。

年収600万円⁠は手取りでいくらですか?

この調査の給与は、税金や社会保険料を引く前の、賞与を含む1年分の支払額です。手取りは扶養家族や住む地域、保険料率で変わります。目安の計算は年収別の手取りの記事で確かめます。

気になる会社の「ホント」⁠を⁠、会社に聞いてみませんか。

残業、休み、評価のしかた、職場の雰囲気。求人票に書いていないことを質問すると、会社に回答をお願いして、届いた答えをこのサイトに載せます。まだ載っていない会社にもリクエストできます。無料で、名前やメールアドレスは会社に伝わりません。

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