岡山県のパート・アルバイト(短時間労働者)の平均時給は1,357円です(令和7年6月・企業規模10人以上・産業計・男女計)。全国の1,518円より161円低く、47都道府県で24番目でした。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の数字で、2026年10月26日に原本のExcelを開いて確かめています。
この1,357円には、男の医療・福祉の4,372円という高い値が混ざっています。女だけの平均は1,280円、人数が最も多い卸売業・小売業は1,156円です。同じ時給の求人でも、休みの取りやすさや残業は会社で変わります。岡山県の会社の働き方の数字は、岡山県の会社を採用の数字で比べるページで並べています。
1,357円は、実際に払われた時給の平均
資料は、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査のうち、短時間労働者の都道府県別第1表です。e-Statの鳥取〜福岡のExcelに、シート「岡山」として入っています。
時給は、6月分の所定内給与額を所定内の実労働時間で割った値です。残業代、休日出勤の手当、通勤手当、賞与は含みません。常用労働者が10人以上いる企業で働く人の平均で、求人票の募集時給を集めたものでもありません。
| 区分 |
平均時給 |
47都道府県での順位 |
| 男女計 |
1,357円 |
24番目 |
| 男 |
1,588円 |
20番目 |
| 女 |
1,280円 |
27番目 |
| 全国(男女計) |
1,518円 |
― |
中国地方で比べると、岡山県の1,357円は鳥取県の1,486円に次ぐ高さで、広島県の1,333円を24円上回ります。ただし男女で順位が大きく違い、男は20番目、女は27番目です。全国の平均時給の内訳や派遣との違いはパート・アルバイトの平均時給にまとめています。
産業別の平均時給:金融業・保険業が2,438円で1位
岡山県の企業規模計10人以上、男女計の時給を高い順に並べました。労働者数は推計で、単位は十人です。
| 順位 |
産業 |
男女計 |
男 |
女 |
労働者数(十人) |
| 1 |
金融業・保険業 |
2,438円 |
2,355円 |
2,450円 |
152 |
| 2 |
教育・学習支援業 |
2,316円 |
2,546円 |
2,215円 |
484 |
| 3 |
医療・福祉 |
1,886円 |
4,372円 |
1,515円 |
3,228 |
| 4 |
情報通信業 |
1,474円 |
1,667円 |
1,377円 |
119 |
| 5 |
学術研究・専門・技術サービス業 |
1,427円 |
1,892円 |
1,181円 |
122 |
| 6 |
運輸業・郵便業 |
1,340円 |
1,614円 |
1,169円 |
564 |
| 7 |
サービス業(他に分類されないもの) |
1,218円 |
1,232円 |
1,211円 |
1,684 |
| 8 |
不動産業・物品賃貸業 |
1,216円 |
1,263円 |
1,186円 |
278 |
| 9 |
生活関連サービス業・娯楽業 |
1,203円 |
1,183円 |
1,214円 |
670 |
| 10 |
製造業 |
1,164円 |
1,261円 |
1,143円 |
1,186 |
| 11 |
卸売業・小売業 |
1,156円 |
1,174円 |
1,151円 |
4,929 |
| 12 |
宿泊業・飲食サービス業 |
1,102円 |
1,097円 |
1,104円 |
3,042 |
外した4産業は、電気・ガス・熱供給・水道業1,841円(労働者数1)、建設業1,589円(95)、複合サービス事業1,466円(54)、鉱業・採石業・砂利採取業1,318円(3)です。電気・ガスと鉱業は推計で10人から30人ほどしかおらず、平均の比べ方としては使えません。
金融業・保険業は女の2,450円が男の2,355円を上回りますが、働く人は約1,520人です。上位3つのうち、人数がまとまっているのは医療・福祉だけで、その医療・福祉の平均も男女で大きく割れています。次の節で中身を分けます。
医療・福祉の平均は、男の4,372円が押し上げている
岡山県の医療・福祉で働く短時間労働者は3,228(十人)で、そのうち男は418(十人)、女は2,810(十人)です。男の時給4,372円は、女の1,515円の約2.9倍あります。医療・福祉には、外来や当直に短時間で入る医師のように、時給の高い仕事も含まれます。人数の13%ほどの男の高い時給が、産業の平均を1,886円まで押し上げています。
この影響は県全体にも出ます。男の平均1,588円は47都道府県で20番目ですが、女の1,280円は27番目です。介護職員、看護助手、病院の受付や清掃の求人を見ているなら、比べる相手は女の医療・福祉の1,515円のほうです。
さらに、岡山県の短時間労働者のうち、卸売業・小売業が29.7%、宿泊業・飲食サービス業が18.3%を占めます(労働者数から計算)。この2つの平均は1,156円と1,102円で、県の平均1,357円とは200円以上の開きがあります。スーパーや飲食店の時給を考えるときは、1,357円ではなく、この2つの数字を見ます。なお、この表は平均だけで、真ん中の人の額は出ていません。
企業規模別:中くらいの会社が1,424円で最も高い
規模は、会社全体の常用労働者の人数で分けています。
| 企業規模 |
男女計 |
男 |
女 |
1日の時間 |
6月の日数 |
労働者数(十人) |
| 1,000人以上 |
1,266円 |
1,328円 |
1,244円 |
5.1時間 |
15.0日 |
5,953 |
| 100〜999人 |
1,424円 |
1,538円 |
1,382円 |
5.6時間 |
15.6日 |
4,057 |
| 10〜99人 |
1,398円 |
1,890円 |
1,251円 |
5.2時間 |
14.2日 |
6,600 |
小さい会社の10〜99人が1,398円と高いのは、男の1,890円が効いているためです。この規模の医療・福祉では、男139(十人)の平均時給が8,512円でした。同じ規模の女は1,251円で、1,000人以上の女1,244円とほとんど変わりません。女の時給だけで見れば、会社の大きさによる差は100〜999人の1,382円を含めても138円の幅に収まります。
100〜999人の会社は、1日5.6時間・15.6日と、勤務時間が最も長い規模です。時給も高く時間も長いので、6月の給与で比べると3つの規模の中で最も多くなります。
男女別:女のほうが勤続が長く、日数も多い
| 項目 |
男 |
女 |
| 平均時給 |
1,588円 |
1,280円 |
| 平均年齢 |
44.5歳 |
46.8歳 |
| 平均勤続年数 |
5.2年 |
7.0年 |
| 1日の所定内実労働時間 |
5.3時間 |
5.2時間 |
| 6月の実労働日数 |
13.3日 |
15.4日 |
| 年間賞与その他特別給与 |
2万9,000円 |
4万9,300円 |
| 労働者数(十人) |
4,172 |
12,438 |
岡山県の短時間労働者の約75%は女です(労働者数から計算)。時給は男が308円高い一方、女は6月に15.4日働き、男より2.1日多く勤務しています。前年1年間の賞与も、女のほうが2万300円多くなっています。
最低賃金との差:飲食の平均は今の1,104円を下回る
令和7年6月の調査時点で岡山県に効いていたのは、令和6年10月2日発効の982円です。その後、令和7年12月1日に1,047円、令和8年10月2日に1,104円へ上がりました。
| 最低賃金 |
時間額 |
平均1,357円との差 |
| 令和6年度(調査時点に有効) |
982円 |
375円 |
| 令和7年度(令和7年12月1日から) |
1,047円 |
310円 |
| 令和8年度(令和8年10月2日から) |
1,104円 |
253円 |
目を引くのは宿泊業・飲食サービス業です。令和7年6月の平均1,102円は、今の最低賃金1,104円を2円下回ります。令和8年10月2日からは、岡山県で1,104円未満の時給は払えません。当時の平均以下で働いていた人の時給は、少なくとも1,104円まで上がっていなければ違法です。卸売業・小売業の1,156円も、今の下限との差は52円です。発効日や特定最低賃金は岡山県の最低賃金で確かめられます。
時給を年収に直す計算は、時給 × 1日の時間 × 月の日数 × 12 + 年間賞与です。岡山県の平均で計算します。
1,357円 × 5.2時間 × 14.8日 = 10万4,435円(月)
10万4,435円 × 12 + 4万4,200円 = 年間129万7,420円
平均を掛け合わせた計算で、実在する人の年収の平均ではありません。6月と同じ勤務が12か月続いたときの額です。月給から時給を出すときや最低賃金と比べるときの手順は、時給の計算で説明しています。
平均どおりに働くと、130万円の壁とほぼ同じ額
岡山県の平均で計算した年129万7,420円は、130万円の壁とほぼ同じ額です。時給が1円上がるだけで、同じ勤務なら年に923円増えます。今の最低賃金に合わせて時給が上がった人は、去年と同じシフトでも壁を越えることがあります。
扶養のまま働くか、社会保険に入って働くかで、選ぶ勤務時間は変わります。税金は103万円の壁で、家族の健康保険の扶養は130万円の壁と扶養の範囲で、勤務先の社会保険の加入は106万円の壁で条件を見てから、勤務先にシフトを相談します。
正社員を含む岡山県の給与は、岡山県の平均年収で年齢別・業種別に見られます。パートから正社員になる道を探すなら、職業ごとの求人の多さを岡山県の有効求人倍率で確かめておきます。
求人票の時給は、資格と担当業務で分けて読む
岡山県の医療・福祉のように、同じ産業の中で時給が何倍も違うことがあります。求人票では、資格が要るかどうか、担当する業務がどこまでかを先に見ます。「医療事務」「看護助手」「介護職員」は、どれも医療・福祉の仕事ですが、時給の決まり方は別々です。
時給の欄に幅があるときは、自分がどの額で始まるのかを面接で聞きます。経験や資格で加算があるなら、その条件と、証明に使う書類も確かめます。研修中の時給が低い求人では、研修の期間も聞いておきます。
勤務日数も時給と同じくらい大事です。岡山県の女の平均は6月に15.4日でしたが、求人に「週2日〜」とあるなら、実際に入れる日数は職場によって違います。シフトがいつ決まるか、希望をどう出すかを聞いておくと、月の収入の見込みが立ちます。
その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる
県の平均時給は、岡山県全体の位置を知るための数字です。パートでも、有給休暇の取得率や残業時間は会社ごとに違います。会社どうしの数字は、ランキングで並べて比べます。
岡山県の会社のランキングでは、残業時間が少ない順と有給休暇の取得率が高い順の表を開けます。住んでいる市で探すなら、岡山市・倉敷市・津山市のページがあります。
ランキングの数字は、会社が厚生労働省のしょくばらぼなどで公表したものです。パートを含む数字か、正社員だけの数字かは会社によって違います。気になる会社は、面接で自分の働き方に当てはまる数字を聞き、時給と勤務時間は労働条件の書面で確かめます。