愛媛県のパート・アルバイト(短時間労働者)の平均時給は1,299円です(令和7年6月・企業規模10人以上・産業計・男女計)。全国の1,518円より219円低く、47都道府県で33番目でした。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の値で、2026年10月26日に原本のExcelを開いて確かめました。
男女で分けると、男の1,495円は25番目、女の1,210円は40番目です。愛媛県で働く短時間労働者の7割近くは女なので、店や介護の仕事の時給を考えるときは、1,299円より女の値のほうが参考になります。会社ごとの休みや残業の数字は、愛媛県の会社を採用の数字で比べるページで並べています。
1,299円は、所定内給与の時間当たりの平均
資料は、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の短時間労働者・都道府県別第1表です。e-Statの鳥取〜福岡のExcelに、愛媛県の値がシート「愛媛」として入っています。
時給は、6月分の所定内給与額を、所定内の実労働時間数で割って出した1時間当たりの額です。残業代、休日の割増、通勤手当、賞与は入りません。常用労働者10人以上の企業が対象で、ハローワークや求人サイトの募集時給とは別の数字です。
| 区分 |
平均時給 |
47都道府県での順位 |
| 男女計 |
1,299円 |
33番目 |
| 男 |
1,495円 |
25番目 |
| 女 |
1,210円 |
40番目 |
| 全国(男女計) |
1,518円 |
― |
全国の平均時給を性別・年齢・産業で分けた表は、パート・アルバイトの平均時給にあります。愛媛県の数字と見比べると、どの産業で差が大きいかがわかります。
産業別の平均時給:医療・福祉が1,747円で1位
愛媛県の企業規模計10人以上、男女計の時給を高い順に並べました。労働者数は推計で、単位は十人です(2,234なら約2万2,340人)。
| 順位 |
産業 |
男女計 |
男 |
女 |
労働者数(十人) |
| 1 |
医療・福祉 |
1,747円 |
2,345円 |
1,401円 |
1,965 |
| 2 |
教育・学習支援業 |
1,430円 |
1,605円 |
1,378円 |
407 |
| 3 |
生活関連サービス業・娯楽業 |
1,201円 |
1,245円 |
1,176円 |
312 |
| 4 |
運輸業・郵便業 |
1,184円 |
1,113円 |
1,268円 |
260 |
| 5 |
製造業 |
1,172円 |
1,366円 |
1,125円 |
582 |
| 6 |
サービス業(他に分類されないもの) |
1,159円 |
1,224円 |
1,124円 |
1,071 |
| 7 |
卸売業・小売業 |
1,140円 |
1,134円 |
1,142円 |
2,234 |
| 8 |
宿泊業・飲食サービス業 |
1,124円 |
1,127円 |
1,122円 |
1,811 |
表から外したのは8産業です。建設業1,625円(労働者数18)、複合サービス事業1,596円(25)、金融業・保険業1,462円(90)、電気・ガス・熱供給・水道業1,412円(1)、学術研究・専門・技術サービス業1,402円(76)、情報通信業1,323円(89)、不動産業・物品賃貸業1,130円(86)、鉱業・採石業・砂利採取業994円(0)でした。どれも推計で千人に満たず、順位を比べる材料にはなりません。
表に残した8産業のうち、医療・福祉を除く7つは1,124円から1,430円の間にあり、6つは1,201円以下です。愛媛県の時給は、医療・福祉だけが飛び抜けている形です。
医療・福祉の平均は、男の2,345円が押し上げている
愛媛県の医療・福祉で働く短時間労働者は1,965(十人)、うち男が721(十人)です。男の時給は2,345円で、女の1,401円より944円高くなっています。医療・福祉には、外来や健診に短時間で入る医師や薬剤師のように、時給の高い仕事も含まれます。
男の短時間労働者全体2,824(十人)のうち、医療・福祉の男が4分の1ほどを占めます(労働者数から計算)。男の平均が1,495円で25番目まで上がるのは、この影響が大きいと読めます。一方、男の卸売業・小売業は1,134円、宿泊業・飲食サービス業は1,127円で、女とほとんど変わりません。
愛媛県の短時間労働者のうち、卸売業・小売業が24.7%、医療・福祉が21.8%、宿泊業・飲食サービス業が20.1%です(労働者数から計算)。店と飲食の2つで4割を超え、その時給は1,140円と1,124円です。県の平均1,299円とは159円と175円の開きがあります。介護職員や看護助手の求人なら、女の医療・福祉1,401円と比べるのが実際に近いやり方です。この表には平均しかなく、真ん中の人の額は出ていません。
企業規模別:中くらいの会社の高さは男の時給から
| 企業規模 |
男女計 |
男 |
女 |
1日の時間 |
6月の日数 |
労働者数(十人) |
| 1,000人以上 |
1,212円 |
1,207円 |
1,213円 |
5.0時間 |
15.8日 |
2,943 |
| 100〜999人 |
1,426円 |
1,784円 |
1,190円 |
5.5時間 |
15.7日 |
3,049 |
| 10〜99人 |
1,256円 |
1,343円 |
1,223円 |
4.9時間 |
15.5日 |
3,036 |
3つの規模で働く人の数は、どれも2,900〜3,100(十人)とほぼ同じです。男女計では100〜999人が1,426円で最も高いものの、女だけで見ると1,190円で3つの中で最も低くなります。この規模の高さは、男の1,784円によるものです。
女の時給は、1,000人以上1,213円、100〜999人1,190円、10〜99人1,223円で、差は33円しかありません。愛媛県で女がパートで働く場合、会社の大きさで時給はほとんど変わらないということです。
男女別:女は短い時間で日数を多く働く
| 項目 |
男 |
女 |
| 平均時給 |
1,495円 |
1,210円 |
| 平均年齢 |
45.4歳 |
49.9歳 |
| 平均勤続年数 |
5.6年 |
7.4年 |
| 1日の所定内実労働時間 |
5.5時間 |
5.0時間 |
| 6月の実労働日数 |
14.6日 |
16.1日 |
| 年間賞与その他特別給与 |
5万5,200円 |
4万7,200円 |
| 労働者数(十人) |
2,824 |
6,204 |
愛媛県の短時間労働者の68.7%が女です(労働者数から計算)。女は1日5.0時間と男より短く、その分、日数で多く働いています。6月の勤務時間を時間 × 日数で出すと、男80.3時間、女80.5時間で、ほぼ同じです。それでも時給が285円違うので、6月の給与は男のほうが多くなります。
最低賃金との差:11月からの新しい額と比べる
令和7年6月の調査時点で愛媛県に効いていたのは、令和6年10月13日発効の956円です。令和7年12月1日に1,033円へ上がり、令和8年度の1,093円は令和8年11月1日から効きます。
| 最低賃金 |
時間額 |
平均1,299円との差 |
| 令和6年度(調査時点に有効) |
956円 |
343円 |
| 令和7年度(令和7年12月1日から) |
1,033円 |
266円 |
| 令和8年度(令和8年11月1日から) |
1,093円 |
206円 |
令和7年6月の宿泊業・飲食サービス業1,124円は、11月1日からの1,093円より31円高いだけです。卸売業・小売業の1,140円でも47円です。11月1日以降は、愛媛県で1,093円未満の時給は払えないので、10月の給与と11月の給与で時給が変わっているかを給与明細で確かめます。発効日や特定最低賃金は愛媛県の最低賃金にまとめています。
時給を年収に直すときは、時給 × 1日の時間 × 月の日数 × 12 + 年間賞与で計算します。愛媛県の平均では次のとおりです。
1,299円 × 5.1時間 × 15.7日 = 10万4,011円(月)
10万4,011円 × 12 + 4万9,700円 = 年間129万7,832円
平均を掛け合わせた計算なので、愛媛県のパートの年収の平均ではありません。6月と同じ働き方が1年続いたとしたときの額です。月給から時給を出す方法や、最低賃金と比べるときに入れない手当は、時給の計算で説明しています。
平均どおりに働くと、130万円の壁のすぐ手前
愛媛県の平均で計算した年129万7,832円は、130万円の壁の手前ぎりぎりです。時給が1円上がると、同じ勤務で年に961円増えます。11月の最低賃金の改定で時給が上がる人は、年末までの勤務日数を見直す時期と重なります。
扶養の範囲で働くかどうかは、壁ごとに条件が違います。所得税は103万円の壁で、家族の健康保険は130万円の壁と扶養の範囲で、勤務先の社会保険は106万円の壁で確かめてから、勤務先と時間を相談します。
正社員を含めた愛媛県の給与は愛媛県の平均年収で年齢別・業種別に見られます。パートから正社員になる道を探すなら、どの職業で人が足りないかを愛媛県の有効求人倍率で見ておきます。
求人票では、日数と時間の組み合わせで月の給与を出す
愛媛県の女の平均は、1日5.0時間・6月に16.1日でした。短い時間で日数を多く入る働き方です。求人票の「1日4時間〜」「週3日〜」は、どちらを増やせるのかを面接で聞きます。時間を延ばせない職場でも、日数なら増やせることがあります。
時給の表示に幅がある求人では、自分が始まる額と、上がる条件を確かめます。医療・福祉のように資格で時給が変わる仕事では、資格の手当が時給に入っているのか、別の手当として払われるのかも聞きます。最低賃金と比べられるのは、基本の時給と毎月決まって払われる手当です。
その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる
県の平均時給でわかるのは、愛媛県の短時間労働者全体の位置です。パートでも、有給休暇の取りやすさや残業の多さは会社によって違います。会社の数字は、ランキングで並べて比べます。
愛媛県の会社のランキングから、残業時間が少ない順と有給休暇の取得率が高い順の表を開けます。市ごとに探すなら、松山市・今治市・新居浜市のページもあります。
ランキングの数字は、会社が厚生労働省のしょくばらぼなどで公表したものです。パートを含むか正社員だけかは会社で違うので、面接で自分の働き方に当てはまる数字を聞きます。時給と勤務時間は、最後に労働条件の書面で確かめます。