島根県のパート・アルバイト(短時間労働者)の平均時給は1,343円です(令和7年6月・企業規模10人以上・産業計・男女計)。全国の1,518円より175円低く、47都道府県で26番目でした。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の値を、2026年10月26日に原本のExcelで確かめています。
島根県は、女の平均1,345円が男の1,336円を上回る県です。同じ表で47都道府県を比べると、女が男を上回るのは島根県だけでした。女の順位は47都道府県で14番目に入ります。働く人の3割を占める医療・福祉で、女の時給が1,626円と高いことが効いています。時給が同じでも、休みや残業の数字は会社で違います。島根県の会社のそうした数字は、島根県の会社を採用の数字で比べるページで並べています。
1,343円は、実際に払われた所定内給与の時給
資料は、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査のうち、短時間労働者の都道府県別第1表です。e-Statの鳥取〜福岡のExcelの、シート「島根」に値があります。
時給は、令和7年6月の所定内給与額を、所定内の実労働時間で割った1時間当たりの額です。残業代、休日や深夜の割増、通勤手当、賞与は含みません。常用労働者10人以上の企業で働く短時間労働者の平均で、求人票に出ている募集時給ではありません。
| 区分 |
平均時給 |
47都道府県での順位 |
| 男女計 |
1,343円 |
26番目 |
| 男 |
1,336円 |
40番目 |
| 女 |
1,345円 |
14番目 |
| 全国(男女計) |
1,518円 |
― |
島根県で調査の対象になった短時間労働者は、推計で4,559(十人)、約4万5,590人です。中国地方5県の中では鳥取県に次いで少なく、1つの産業の人数も小さくなります。全国の平均時給を性別・年齢・産業別に見た表は、パート・アルバイトの平均時給にまとめています。
産業別の平均時給:医療・福祉が1,614円で1位
島根県の企業規模計10人以上、男女計の時給を高い順に並べました。労働者数は推計で、単位は十人です(1,427なら約1万4,270人)。
| 順位 |
産業 |
男女計 |
男 |
女 |
労働者数(十人) |
| 1 |
医療・福祉 |
1,614円 |
1,474円 |
1,626円 |
1,427 |
| 2 |
教育・学習支援業 |
1,559円 |
1,821円 |
1,383円 |
228 |
| 3 |
サービス業(他に分類されないもの) |
1,479円 |
1,617円 |
1,326円 |
247 |
| 4 |
生活関連サービス業・娯楽業 |
1,250円 |
1,255円 |
1,248円 |
131 |
| 5 |
製造業 |
1,216円 |
1,306円 |
1,184円 |
318 |
| 6 |
運輸業・郵便業 |
1,165円 |
1,258円 |
1,089円 |
164 |
| 7 |
宿泊業・飲食サービス業 |
1,136円 |
1,153円 |
1,128円 |
757 |
| 8 |
卸売業・小売業 |
1,121円 |
1,135円 |
1,116円 |
1,128 |
外した8産業は、学術研究・専門・技術サービス業1,727円(労働者数48)、金融業・保険業1,476円(16)、建設業1,424円(25)、電気・ガス・熱供給・水道業1,398円(1)、情報通信業1,375円(19)、複合サービス事業1,294円(12)、不動産業・物品賃貸業1,232円(38)、鉱業・採石業・砂利採取業1,069円(2)です。推計で数十人から数百人しかいないため、順位をつけても意味が薄くなります。
島根県の短時間労働者のうち、医療・福祉が31.3%、卸売業・小売業が24.7%、宿泊業・飲食サービス業が16.6%を占めます(労働者数から計算)。医療・福祉が最も多い産業になっている点が、店の仕事が最も多いほかの中国地方の県と違うところです。
女の医療・福祉1,626円が、県の平均を支えている
島根県の医療・福祉で働く1,427(十人)のうち、1,312(十人)が女です。女の時給1,626円は男の1,474円より152円高く、女全体の平均1,345円も上回ります。女の平均が全国14番目まで上がるのは、人数の多いこの産業の時給が高いことが効いています。
一方で、店や飲食の時給は高くありません。卸売業・小売業は1,121円、宿泊業・飲食サービス業は1,136円で、県の平均を200円以上下回ります。2つを合わせると短時間労働者の4割を超えます。スーパーやドラッグストア、飲食店の求人を見るなら、比べる相手は1,343円ではなくこの2つの数字です。
教育・学習支援業の男1,821円、サービス業(他に分類されないもの)の男1,617円のように、男が高い産業もあります。ただ、男の短時間労働者は1,134(十人)と少なく、県の平均への影響は女より小さくなっています。この表には平均しかないので、真ん中の人の時給はわかりません。
企業規模別:中くらいの会社に半分が集まり、時給も高い
| 企業規模 |
男女計 |
男 |
女 |
1日の時間 |
6月の日数 |
労働者数(十人) |
| 1,000人以上 |
1,315円 |
1,414円 |
1,258円 |
5.6時間 |
15.1日 |
880 |
| 100〜999人 |
1,406円 |
1,276円 |
1,432円 |
5.5時間 |
16.4日 |
2,321 |
| 10〜99人 |
1,253円 |
1,332円 |
1,218円 |
5.3時間 |
15.1日 |
1,358 |
島根県では、短時間労働者の約半分が100〜999人の会社で働いています。この規模では女の時給が1,432円と男の1,276円を上回り、6月の実労働日数も16.4日(男女計)と3つの中で最も多くなっています。1,000人以上と10〜99人では、反対に男のほうが高く、1,000人以上は男1,414円・女1,258円です。
10〜99人の小さな会社は1,253円で、3つの中で最も低い額です。女だけで比べると、100〜999人の1,432円と10〜99人の1,218円の差は214円あります。島根県で女がパートを探すときは、会社の大きさで時給が変わりやすいということです。
男女別:女は勤続が長く、賞与も男の1.8倍
| 項目 |
男 |
女 |
| 平均時給 |
1,336円 |
1,345円 |
| 平均年齢 |
50.0歳 |
51.7歳 |
| 平均勤続年数 |
6.4年 |
7.9年 |
| 1日の所定内実労働時間 |
5.5時間 |
5.4時間 |
| 6月の実労働日数 |
14.8日 |
16.1日 |
| 年間賞与その他特別給与 |
4万7,600円 |
8万6,300円 |
| 労働者数(十人) |
1,134 |
3,425 |
島根県の短時間労働者の約75%が女です(労働者数から計算)。男女とも平均年齢は50歳を超え、男女計では51.3歳です。女は勤続7.9年と長く、前年1年間の賞与も8万6,300円と男の1.8倍あります。男女計の賞与7万6,700円も、広島県の5万5,000円や岡山県の4万4,200円より多い額です。
最低賃金との差:今の下限とは251円
令和7年6月に島根県で効いていたのは、令和6年10月12日発効の962円です。その後、令和7年11月17日に1,033円、令和8年10月10日に1,092円へ上がりました。
| 最低賃金 |
時間額 |
平均1,343円との差 |
| 令和6年度(調査時点に有効) |
962円 |
381円 |
| 令和7年度(令和7年11月17日から) |
1,033円 |
310円 |
| 令和8年度(令和8年10月10日から) |
1,092円 |
251円 |
令和7年6月の卸売業・小売業1,121円は、今の最低賃金1,092円より29円高いだけです。運輸業・郵便業の女1,089円は、今の1,092円を3円下回っています。令和8年10月10日からは、島根県で1,092円未満の時給は払えません。当時その水準だった人は、最低賃金の改定に合わせて時給が上がっているかを給与明細で確かめます。発効日や特定最低賃金は島根県の最低賃金にあります。
時給を年収に直すときは、時給 × 1日の時間 × 月の日数 × 12 + 年間賞与で計算します。島根県の平均で計算すると次のとおりです。
1,343円 × 5.5時間 × 15.8日 = 11万6,707円(月)
11万6,707円 × 12 + 7万6,700円 = 年間147万7,184円
平均どうしを掛けた計算で、島根県のパートの年収の平均ではありません。6月と同じ勤務を12か月続けたときの額です。月給から時給を出す方法や、最低賃金と比べるときの手当の扱いは時給の計算で説明しています。
平均どおりに働くと、130万円の壁を超える
島根県の平均は、1日5.5時間・6月に15.8日と、勤務時間が長めです。6月の時間を掛けると86.9時間になります。この働き方を1年続けると、年147万7,184円で130万円の壁を17万円以上超える計算です。
扶養から外れて自分で社会保険に入るのか、勤務時間を減らして扶養に残るのかで、手取りは変わります。所得税は103万円の壁で、家族の健康保険の扶養は130万円の壁と扶養の範囲で、勤務先の社会保険は106万円の壁で条件を見てから決めます。
正社員を含めた島根県の給与水準は、島根県の平均年収で年齢別・業種別に並べています。パートから正社員を目指すなら、職業ごとの求人の多さを島根県の有効求人倍率で確かめておきます。
求人票では、資格の手当と賞与の有無を見る
島根県のように医療・福祉の時給が高い県では、同じ介護や看護の仕事でも、資格があるかどうかで時給が変わります。求人票では、資格の手当が時給に入っているのか、別に払われるのかを確かめます。最低賃金と比べられるのは、基本の時給と毎月決まって払われる手当です。
賞与があるかどうかも読みます。島根県の女の賞与8万6,300円は平均で、賞与のないパートも含んでいます。「賞与あり」と書いてある求人では、パートも対象か、何か月勤めると対象になるかを面接で聞きます。
その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる
島根県の平均時給は、県全体の短時間労働者の位置を示すものです。パートでも、有給休暇の取りやすさや残業の多さは会社ごとに違います。会社の数字は、ランキングで並べて比べます。
島根県の会社のランキングから、残業時間が少ない順と有給休暇の取得率が高い順の表を開けます。市で探すなら、松江市・出雲市・浜田市のページもあります。
ランキングの数字は、会社が厚生労働省のしょくばらぼなどで公表したものです。正社員だけの数字かパートも含む数字かは会社で違うので、面接で自分の働き方に当てはまるかを聞きます。時給と勤務時間は、採用のときに受け取る労働条件の書面で照らし合わせます。