鳥取県のパート・アルバイト(短時間労働者)の平均時給は1,486円です(令和7年6月・企業規模10人以上・産業計・男女計)。全国の1,518円より32円低く、47都道府県で9番目でした。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の値で、2026年10月26日に原本のExcelを開いて確かめました。
ただし、この9番目は男の医療・福祉の時給6,847円に引き上げられた結果です。女だけの平均は1,259円で31番目、店の仕事の卸売業・小売業は1,126円です。鳥取県のパートの時給を考えるときは、1,486円ではなく、女の値と産業ごとの値を見てください。時給が同じでも、休みや残業の数字は会社ごとに違います。鳥取県の会社の数字は、鳥取県の会社を採用の数字で比べるページで並べています。
1,486円は、所定内給与の時給の平均
資料は、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の短時間労働者・都道府県別第1表です。e-Statで公開されている鳥取〜福岡のExcelの最初のシート「鳥取」に、鳥取県の値があります。
時給は、6月分の所定内給与額を所定内の実労働時間数で割った額です。残業代、深夜や休日の割増、通勤手当、賞与は入っていません。対象は常用労働者10人以上の企業で働く短時間労働者で、求人の募集時給ではなく、働いている人に払われた額の平均です。
| 区分 |
平均時給 |
47都道府県での順位 |
| 男女計 |
1,486円 |
9番目 |
| 男 |
2,026円 |
5番目 |
| 女 |
1,259円 |
31番目 |
| 全国(男女計) |
1,518円 |
― |
鳥取県の短時間労働者は、推計で3,620(十人)、約3万6,200人です。中国地方5県で最も少なく、少数の人の時給で平均が動きやすい県です。全国の平均時給を男女・年齢・産業で分けた表は、パート・アルバイトの平均時給にあります。
産業別の平均時給:医療・福祉が2,511円で1位
鳥取県の企業規模計10人以上、男女計の時給を高い順に並べました。労働者数は推計で、単位は十人です(912なら約9,120人)。
| 順位 |
産業 |
男女計 |
男 |
女 |
労働者数(十人) |
| 1 |
医療・福祉 |
2,511円 |
6,847円 |
1,557円 |
804 |
| 2 |
教育・学習支援業 |
1,812円 |
2,784円 |
1,529円 |
170 |
| 3 |
サービス業(他に分類されないもの) |
1,197円 |
1,313円 |
1,158円 |
222 |
| 4 |
運輸業・郵便業 |
1,178円 |
1,264円 |
1,070円 |
103 |
| 5 |
生活関連サービス業・娯楽業 |
1,137円 |
1,161円 |
1,122円 |
147 |
| 6 |
卸売業・小売業 |
1,126円 |
1,149円 |
1,113円 |
912 |
| 7 |
宿泊業・飲食サービス業 |
1,112円 |
1,108円 |
1,115円 |
772 |
| 8 |
製造業 |
1,109円 |
1,227円 |
1,088円 |
340 |
外したのは6産業です。金融業・保険業2,243円(労働者数34・男は5,770円)、建設業1,943円(21)、情報通信業1,273円(22)、不動産業・物品賃貸業1,257円(31)、学術研究・専門・技術サービス業1,250円(26)、複合サービス事業1,221円(17)で、鉱業と電気・ガスは該当者がいません。金融業・保険業の男5,770円は、推計60人ほどの平均です。
表の8産業のうち、上の2つを除く6つは1,109円から1,197円の間に収まっています。鳥取県の時給の高さは、医療・福祉と教育・学習支援業の2つ、とくに男の値から来ています。
男の医療・福祉6,847円が、県の平均を押し上げた
鳥取県の医療・福祉で働く804(十人)のうち、男は145(十人)、推計で約1,450人です。この男たちの時給の平均が6,847円で、同じ産業の女1,557円の4.4倍あります。医療・福祉には、非常勤の医師のように時給の高い仕事も含まれます。同じ表で10〜99人の会社の医療・福祉を見ると、男88(十人)の平均時給は1万22円でした。
その影響で、男全体の平均は2,026円となり、47都道府県で5番目です。規模別に見ても、10〜99人の会社の男が3,009円と飛び抜けています。一方で、男の卸売業・小売業は1,149円、宿泊業・飲食サービス業は1,108円で、ほかの県と変わらない水準です。
鳥取県の短時間労働者のうち、卸売業・小売業が25.2%、医療・福祉が22.2%、宿泊業・飲食サービス業が21.3%です(労働者数から計算)。3つで68.7%を占めます。このうち店と飲食の時給は1,126円と1,112円です。介護職員や看護助手なら、女の医療・福祉1,557円のほうが近い値です。
「よく見るパートの時給」に近いのは、県の平均1,486円ではなく、女の平均1,259円や、店と飲食の1,112〜1,126円です。この表には平均だけがあり、真ん中の人の額は載っていません。
企業規模別:小さな会社の1,833円は男の時給から
| 企業規模 |
男女計 |
男 |
女 |
1日の時間 |
6月の日数 |
労働者数(十人) |
| 1,000人以上 |
1,210円 |
1,207円 |
1,211円 |
5.2時間 |
14.6日 |
881 |
| 100〜999人 |
1,314円 |
1,432円 |
1,276円 |
5.4時間 |
16.2日 |
1,360 |
| 10〜99人 |
1,833円 |
3,009円 |
1,270円 |
4.9時間 |
15.7日 |
1,379 |
小さな会社ほど時給が高く見えますが、10〜99人の1,833円は、男の3,009円によるものです。この規模の医療・福祉で働く男の平均1万22円が、規模全体の男の値を引き上げています。女だけで比べると、1,000人以上1,211円、100〜999人1,276円、10〜99人1,270円で、差は65円です。
1,000人以上の会社は、男1,207円・女1,211円とほぼ同じで、3つの規模の中で最も低い額です。働く人は881(十人)と少なめで、6月の日数も14.6日と最も少なくなっています。
男女別:女は勤続が長く、働く日数も多い
| 項目 |
男 |
女 |
| 平均時給 |
2,026円 |
1,259円 |
| 平均年齢 |
45.3歳 |
50.7歳 |
| 平均勤続年数 |
6.3年 |
8.3年 |
| 1日の所定内実労働時間 |
5.0時間 |
5.3時間 |
| 6月の実労働日数 |
13.9日 |
16.4日 |
| 年間賞与その他特別給与 |
2万7,400円 |
6万8,000円 |
| 労働者数(十人) |
1,074 |
2,546 |
鳥取県の短時間労働者の約70%が女です(労働者数から計算)。女は男より1日の時間が長く、6月の日数も2.5日多く働いています。6月の勤務時間は、男69.5時間、女86.9時間です。時給は男が767円高い一方、働く時間は女のほうが17時間以上長く、賞与も女が4万600円多くなっています。
最低賃金との差:店や工場の平均は今の1,090円に近い
令和7年6月の調査時点で鳥取県に効いていたのは、令和6年10月5日発効の957円です。令和7年10月4日に1,030円、令和8年10月3日に1,090円へ上がっています。
| 最低賃金 |
時間額 |
平均1,486円との差 |
女の平均1,259円との差 |
| 令和6年度(調査時点に有効) |
957円 |
529円 |
302円 |
| 令和7年度(令和7年10月4日から) |
1,030円 |
456円 |
229円 |
| 令和8年度(令和8年10月3日から) |
1,090円 |
396円 |
169円 |
男女計の平均だけを見ると、最低賃金から400円近く離れているように見えます。しかし、令和7年6月の製造業1,109円は今の1,090円より19円、宿泊業・飲食サービス業1,112円は22円、卸売業・小売業1,126円は36円高いだけです。製造業の女1,088円は、今の最低賃金を2円下回ります。令和8年10月3日からは、鳥取県で1,090円未満の時給は払えません。発効日や特定最低賃金は鳥取県の最低賃金にまとめています。
時給を年収に直すときは、時給 × 1日の時間 × 月の日数 × 12 + 年間賞与で計算します。鳥取県の男女計と女の平均で計算しました。
男女計:1,486円 × 5.2時間 × 15.6日 = 12万544円(月)、12万544円 × 12 + 5万5,900円 = 年間150万2,428円
女:1,259円 × 5.3時間 × 16.4日 = 10万9,432円(月)、10万9,432円 × 12 + 6万8,000円 = 年間138万1,184円
どちらも平均どうしを掛けた計算で、鳥取県のパートの年収の平均ではありません。6月と同じ勤務が1年続いたときの額です。月給から時給を出す方法や、最低賃金と比べるときに入れない手当は時給の計算で説明しています。
女の平均どおりに働くと、130万円の壁を超える
女の平均の時給と勤務時間で計算すると、年138万1,184円で130万円の壁を8万円以上超えます。鳥取県の女は1日5.3時間・6月に16.4日と、勤務時間が長めです。扶養の範囲に収めたい人は、日数か時間を減らす相談が必要になります。
扶養から外れるかどうかは、税金と社会保険で基準が違います。所得税は103万円の壁で、家族の健康保険の扶養は130万円の壁と扶養の範囲で、勤務先の社会保険は106万円の壁で確かめます。
正社員を含めた鳥取県の給与は鳥取県の平均年収で年齢別・業種別に見られます。パートから正社員になる道を探すなら、職業ごとの求人の多さを鳥取県の有効求人倍率で確かめておきます。
求人票では、県の平均ではなく職種の時給と比べる
鳥取県の平均1,486円を基準にすると、店や工場の求人の時給がずいぶん低く見えます。しかし、比べる相手は同じ職種の時給です。製造業なら1,109円、店なら1,126円、飲食なら1,112円が、令和7年6月の平均でした。今はそこから最低賃金の改定分が効いています。
求人票では、基本の時給と、土日や早朝の加算、資格の手当を分けて読みます。最低賃金と比べられるのは、基本の時給と毎月決まって払われる手当で、通勤手当や残業代は入りません。時給の欄に幅がある求人では、自分がどの額で始まるか、何をすれば上がるかを面接で聞きます。
その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる
県の平均時給でわかるのは、鳥取県全体の短時間労働者の位置です。パートでも、有給休暇の取りやすさや残業の多さは会社によって違います。会社の数字は、ランキングで並べて比べます。
鳥取県の会社のランキングから、残業時間が少ない順と有給休暇の取得率が高い順の表を開けます。市ごとに探すなら、鳥取市・米子市・倉吉市のページもあります。
ランキングの数字は、会社が厚生労働省のしょくばらぼなどで公表したものです。パートを含む数字か正社員だけの数字かは会社で違うので、面接で自分の働き方に当てはまる数字を聞きます。時給と勤務時間は、最後に労働条件の書面で照らし合わせます。