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愛知県の平均労働時間は月134.1時間:残業11.0時間【2025年】

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この記事の答え

  • 愛知県の総実労働時間は月134.1時間⁠、残業(所定外労働時間)⁠は11.0時間(2025年平均・事業所規模5人以上・パートを含む⁠)⁠。全国は135.1時間・9.8時間
  • 総実労働時間は47都道府県で長いほうから39番目と短めだが、残業は東京に次いで2番目。30人以上⁠の事業所と製造業では残業が1番目に長い
  • 一般労働者だけだと月161.4時間・残業15.1時間(愛知県の年報)⁠。会社ごとの残業は、県の平均ではなく会社の公表値で比べる

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愛知県の1か月⁠の総実労働時間は134.1時間⁠、うち残業(所定外労働時間)⁠は11.0時間です。厚生労働省の毎月勤労統計調査地方調査の2025年平均で、事業所規模5人以上⁠、パートタイム労働者を含む1人あたりの値です。全国は135.1時間・9.8時間で、総実労働時間は47都道府県で長いほうから39番目、残業は2番目でした。

全体の時間は全国より短いのに、残業は東京都に次いで長い。これが愛知県の数字の特徴です。30人以上⁠の事業所に絞ると残業は月13.3時間で、47都道府県で最も長くなります。製造業でも残業は1番目です。

ただ、これは県全体の平均です。同じ愛知県の中でも、残業の時間は会社によって大きく違います。応募先を決めるときは、県の平均より会社の数字を見ます。会社の数字は愛知県の会社を残業時間が少ない順に並べたランキング⁠で比べられます。勤務地が決まっているなら名古屋市の比較表もあります。

数字は、厚生労働省と愛知県が公表している Excel と PDF を2026年10月26日⁠に開いて確かめました。

愛知県の労働時間と残業時間:5人以上⁠の事業所

使う資料は、厚生労働省の毎月勤労統計調査地方調査、2025年平均の結果概要です。都道府県ごとの値が表1(事業所規模5人以上・調査産業計⁠)⁠のExcel⁠にまとまっています。

総実労働時間は、所定内労働時間と所定外労働時間を足した時間です。所定内は就業規則で決まった始業から終業までの間に実際に働いた時間です。所定外は早出、残業、休日出勤などの時間で、この記事ではこれを残業と呼びます。

項目 愛知県 47都道府県での順位 全国
総実労働時間 134.1時間 39位 135.1時間
所定内労働時間 123.1時間 40位 125.3時間
所定外労働時間 11.0時間 2位 9.8時間
出勤日数 17.2日 39位 17.4日

全国の値は、全国調査の結果です。都道府県の地方調査を平均した値ではありません(厚生労働省の注記)⁠。県と全国の差は、同じ物差しの上での目安として見ます。

愛知県の所定内労働時間は全国より2.2時間短く、所定外労働時間は1.2時間長くなっています。出勤日数も全国より0.2日少ない17.2日です。決められた時間は短めで、そのぶん残業が長い。全体の時間は全国とほぼ同じところに落ち着いています。

残業時間の多い都道府県:愛知県は東京都に次いで2番目

5人以上⁠の事業所の所定外労働時間を、長い順に10番目まで並べました。

順位 都道府県 所定外労働時間
1 東京 11.4時間
2 愛知 11.0時間
3 岡山 10.8時間
4 栃木 10.7時間
4 静岡 10.7時間
6 三重 10.6時間
7 茨城 10.5時間
8 香川 10.4時間
9 滋賀 10.2時間
10 岐阜 10.1時間

上位には、製造業の多い県が並びます。静岡、三重、岐阜と、愛知県の周りの県も10番目までに入っています。工場の生産に合わせた早出や休日出勤が、県全体の平均を押し上げていると読めます。全国の業界別の残業は残業が少ない業界ランキング⁠にまとめています。

大きい事業所では、残業が全国で最も長い

項目 愛知県 47都道府県での順位 全国
総実労働時間 142.0時間 27位 141.1時間
所定内労働時間 128.7時間 35位 129.6時間
所定外労働時間 13.3時間 1位 11.5時間
出勤日数 17.6日 38位 17.8日

30人以上⁠の事業所だけで見ると、総実労働時間は142.0時間⁠で全国より0.9時間長くなります。所定外労働時間の13.3時間⁠は47都道府県で最も長い値です。5人以上⁠と30人以上⁠で値が違うのは、事業所の大きさによって、パートの割合や産業の顔ぶれが違うためです。

製造業:残業は47都道府県で最も長い

愛知県で働く人のうち、5人以上⁠の事業所の製造業で働く人は77.7万人です。47都道府県で最も多い人数です。

項目 5人以上 順位 30人以上 順位
総実労働時間 158.2時間 8位 159.5時間 13位
所定内労働時間 142.0時間 32位 142.1時間 35位
所定外労働時間 16.2時間 1位 17.4時間 3位
出勤日数 18.7日 33位 18.6日 31位

製造業の所定内労働時間は、全国とほとんど変わりません。差が出ているのは所定外で、5人以上⁠で全国より2.8時間⁠、30人以上⁠で2.6時間長くなっています。決まった時間は同じでも、残業と休日出勤の分だけ長く働いている形です。

製造業で応募するなら、繁忙期の残業や休日出勤の頻度を、会社ごとに確かめる意味があります。同じ製造業でも、部品の加工と組み立てでは残業の出方が違います。

産業別の労働時間:運輸業・郵便業が最も長い

愛知県の統計課が出している2025年⁠の年報(あいちの勤労)⁠か⁠ら⁠、5人以上⁠の事業所の産業別の値を、総実労働時間の長い順に並べました。産業名は短くしています。

産業 総実 所定外 出勤日数
運輸・郵便 164.2時間 20.5時間 19.0日
建設業 158.2時間 11.7時間 19.3日
製造業 158.2時間 16.2時間 18.7日
学術研究・専門技術 154.0時間 16.0時間 18.4日
情報通信業 151.1時間 15.2時間 18.0日
電気・ガス・水道 150.8時間 15.6時間 18.1日
不動産・物品賃貸 147.3時間 12.4時間 18.2日
複合サービス 142.4時間 8.4時間 18.5日
金融・保険 133.4時間 8.4時間 17.8日
その他のサービス 132.3時間 11.9時間 16.9日
医療・福祉 122.9時間 4.4時間 16.9日
卸売・小売 121.9時間 7.1時間 16.8日
教育・学習支援 111.9時間 11.5時間 14.4日
生活関連・娯楽 97.8時間 4.4時間 14.5日
宿泊・飲食 81.0時間 4.2時間 12.9日
調査産業計 134.1時間 11.0時間 17.2日

残業が最も長いのは運輸業・郵便業の20.5時間です。トラックやバスの運転など、時間の読みにくい仕事が多い産業です。製造業の16.2時間⁠、学術研究・専門技術の16.0時間⁠が続きます。

宿泊・飲食、生活関連・娯楽、卸売・小売の時間が短いのは、パートで働く人が多いためです。1人あたりの平均なので、短い時間で働く人が多い産業ほど値が下がります。働く人1人⁠が短い時間で済む産業、という意味ではありません。

同じ表には、全国の主な産業の値も載っています。卸売・小売は愛知県121.9時間・所定外7.1時間⁠に対し全国126.8時間・7.0時間⁠、医療・福祉は愛知県122.9時間・4.4時間⁠に対し全国128.4時間・4.9時間です。この2つ⁠の産業では、愛知県の時間は全国より短めです。県全体の残業を全国より長くしているのは、全国より2.8時間長い製造業の残業だと読めます。

パートを含む平均なので、正社員の時間はもっと長い

ここまでの数字は、一般労働者とパートタイム労働者を合わせた平均です。愛知県の年報によると、5人以上⁠の事業所で働く人のうちパートタイム労働者は31.2%です。パートが多いほど、平均は短く出ます。

区分 総実 所定内 所定外 出勤日数
一般労働者 161.4時間 146.3時間 15.1時間 19.0日
パート 73.8時間 71.9時間 1.9時間 13.0日

一般労働者だけで見ると、総実労働時間は月161.4時間⁠、残業は月15.1時間です。正社員として応募するなら、こちらの数字のほうが近い値になります。製造業の一般労働者は残業17.7時間⁠、運輸業・郵便業は22.3時間です(同じ表)⁠。

一般労働者の残業を産業別に見ると、差はさらに開きます。愛知県の年報の表8から、一般労働者の所定外労働時間が長い産業と短い産業を抜き出しました。

産業 一般労働者の総実 一般労働者の所定外
運輸・郵便 171.9時間 22.3時間
教育・学習支援 159.0時間 18.8時間
学術研究・専門技術 162.8時間 17.9時間
製造業 164.8時間 17.7時間
卸売・小売 161.5時間 11.9時間
金融・保険 144.4時間 9.9時間
医療・福祉 150.2時間 6.6時間

教育・学習支援は、パートを含む平均では総実111.9時間⁠と短い産業でした。一般労働者だけにすると、所定外は18.8時間⁠で上から2番目です。産業全体の平均が短くても、フルタイムで働く人の残業が短いとは限りません。

月の勤務時間の全国の平均と一般労働者の時間は平均勤務時間で、年間休日から働く日数を出す方法は年間労働日数の平均⁠で説明しています。

年間に直すと1,609.2時間

月の値を12倍すると、1年⁠の時間になります。

134.1時間 × 12 = 1,609.2時間

11.0時間 × 12 = 132時間

全国は135.1時間 × 12 = 1,621.2時間です。愛知県の年報も、年換算を1,609時間・132時間としています。パートを含む平均なので、一般労働者の161.4時間⁠で計算すると、161.4時間 × 12 = 1,936.8時間⁠になります。

推移:労働時間は2年続けて減った

愛知県の年報には、5人以上⁠の事業所の月の時間の推移も載っています。

年 総実 所定内 所定外
2021年 138.1時間 126.4時間 11.7時間
2022年 137.3時間 125.6時間 11.7時間
2023年 138.5時間 126.8時間 11.7時間
2024年 135.4時間 124.4時間 11.0時間
2025年 134.1時間 123.1時間 11.0時間

2025年⁠の総実労働時間は前年比1.0%減で、2年続けて減りました。所定外労働時間は前年比0.3%減で、3年続けての減少です(前年比は指数から出した値)⁠。4年前と比べると、総実で4.0時間⁠、所定外で0.7時間短くなっています。時間が減っても、残業が全国より長いという位置は5年⁠間変わっていません。

給与は全国2番目、ほかの数字は県別の記事で

同じ表1で、愛知県の現金給与総額は月37万1,107円で、47都道府県で2番目に多い値です。残業代は、きまって支給する給与のうち所定外給与として月2万3,510円⁠が払われています(愛知県の年報)⁠。給料の水準は愛知県の平均年収で、年齢別や業種別にまとめています。

ほかの県別の数字は、次の記事にあります。

会社ごとの残業時間は、県の平均と大きく違う

県の平均で分かるのは、地域全体の水準です。残業が長い県でも、残業の少ない会社はあります。愛知県の平均が11.0時間だからといって、応募先も同じとは限りません。

カイシャのホントでは、会社が厚生労働省のしょくばらぼに公表している数字を、県と市ごとに並べています。

会社が公表する残業時間は、正社員だけを数えていることが多い数字です。県の平均(パートを含む)⁠と並べるなら、一般労働者の15.1時間⁠と比べます。

その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる

求人票では、固定残業代の有無と、何時間分が含まれているかを見ます。「月【時間】⁠時⁠間⁠分⁠の固定残業代を含む⁠」⁠と書いてあれば、その時間を超えた分が別に払われるかを確かめます。固定残業代の時間が県の平均より長いなら、実際の残業もそれに近いと考えて質問を準備します。

面接では、「配属予定の部署の、月の平均の残業時間は何時間ですか」「繁忙期は何月で、そのときは何時間くらいですか⁠」⁠と聞きます。製造業なら、休日出勤の回数と、振替休日が取れるかも聞いておきます。残業の上限の決まりは36協定で説明しています。

厚生労働省のしょくばらぼでは、会社が公表している月平均の残業時間、有給休暇の取得率、平均勤続年数などを見られます。候補の会社が決まったら、安城市のように勤務地の市の比較表でも並べてみます。

よくある質問

愛知県の平均労働時間は何時間ですか?

厚生労働省の毎月勤労統計調査地方調査(2025年平均)⁠で⁠、愛知県の事業所規模5人以上⁠の総実労働時間は月134.1時間です。所定内労働時間が123.1時間⁠、所定外労働時間が11.0時間です。パートタイム労働者を含む1人あたりの平均です。

愛知県の労働時間は全国と比べて長いですか?

総実労働時間は全国の135.1時間より1.0時間短く、47都道府県で長いほうから39番目です(大阪府と同じ値)⁠。一方で所定外労働時間は全国の9.8時間より1.2時間長い11.0時間で、東京都の11.4時間⁠に次いで2番目です。

愛知県の残業時間の平均は何時間ですか?

同じ調査の所定外労働時間は、5人以上⁠の事業所で月11.0時間⁠、30人以上⁠の事業所で月13.3時間です。30人以上では47都道府県で最も長い値です。所定外労働時間には、残業のほか早出や休日出勤の時間も入ります。

愛知県の製造業の労働時間はどれくらいですか?

5人以上⁠の事業所の製造業は、総実労働時間が月158.2時間⁠、所定外労働時間が16.2時間です。所定外労働時間は47都道府県で最も長く、全国の製造業の13.4時間より2.8時間長い値です。30人以上⁠の製造業では17.4時間⁠で3番目です。

年間に直すと何時間働いていますか?

月の値を12倍すると、総実労働時間は134.1時間 × 12 = 1,609.2時間⁠、所定外労働時間は11.0時間 × 12 = 132時間です。愛知県の年報も年換算を1,609時間・132時間としています。パートを含む平均なので、フルタイムの人はこれより長くなります。

会社ごとの残業時間はどこで見られますか?

厚生労働省のしょくばらぼで、会社が公表している月平均の残業時間を見られます。カイシャのホントでは、その数字を愛知県の会社について残業時間が少ない順に並べています。求人票の固定残業代の時間と合わせて確かめます。

気になる会社の「ホント」⁠を⁠、会社に聞いてみませんか。

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