京都府のパート・アルバイト(短時間労働者)の平均時給は1,580円です。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査にある値で、令和7年6月分の企業規模10人以上、産業計、男女計の時給です。全国の1,518円より62円高く、47都道府県で7番目でした。
男性は1,782円で8番目、女性は1,489円で4番目です。女性の時給が全国の上位にあるのが京都の特徴です。ただ、府内で働く短時間労働者の半分は卸売・小売と宿泊・飲食で、その平均は1,274円と1,242円でした。府の平均1,580円とは300円以上離れています。
府の平均は地域の水準を表すだけで、応募先の会社の時給や働き方とは別です。会社ごとの残業時間や有給休暇の数字は、京都府の会社を採用の数字で比べるで並べて見られます。京都市や宇治市には市ごとの比較表もあります。
数字は、e-Stat の Excel と厚生労働省・京都労働局の資料を2026年10月26日に開いて確かめました。
京都府のパート平均時給は全国で7番目
京都府の数字は、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査、短時間労働者の都道府県別第1表にあります。e-Stat の岐阜〜和歌山のExcelにある「京都」のシートから数字をとりました。
短時間労働者に入るのは、同じ事業所の一般の労働者と比べて1日の所定労働時間が短い人か、1週の所定労働日数が少ない人です。会社での呼び名ではなく、働く時間で分けています。1時間当たり所定内給与額には、残業代や賞与は入りません。
| 区分 |
京都府 |
全国 |
47都道府県での順位 |
| 男女計 |
1,580円 |
1,518円 |
7番目 |
| 男性 |
1,782円 |
1,769円 |
8番目 |
| 女性 |
1,489円 |
1,418円 |
4番目 |
男性は全国より13円高いだけですが、女性は71円高い値です。女性の4番目は、東京1,672円、神奈川1,567円、大阪1,539円に次ぐ順位です。府の短時間労働者の68.9%が女性なので、女性の時給の高さが府全体を押し上げています。
近畿では大阪1,658円、奈良1,587円に次ぐ3番目です。47都道府県の並びの上と下はパートの平均時給で確かめられます。
産業別:教育・学習支援業と医療・福祉が高い
企業規模計(10人以上)の産業別の時給を高い順に並べました。労働者数は10人単位の推計で、「8,257」は約8万2,570人です。
| 産業 |
男女計 |
男性 |
女性 |
労働者数(十人) |
| 建設業 |
2,888円 |
4,161円 |
1,619円 |
101 |
| 教育・学習支援業 |
2,806円 |
3,215円 |
2,551円 |
1,934 |
| 医療・福祉 |
2,271円 |
3,809円 |
1,902円 |
5,060 |
| 学術研究・専門・技術サービス業 |
1,682円 |
1,736円 |
1,634円 |
567 |
| 運輸業・郵便業 |
1,568円 |
1,661円 |
1,484円 |
1,123 |
| 金融業・保険業 |
1,548円 |
1,714円 |
1,522円 |
178 |
| サービス業(他に分類されないもの) |
1,449円 |
1,578円 |
1,378円 |
2,279 |
| 不動産業・物品賃貸業 |
1,317円 |
1,312円 |
1,322円 |
293 |
| 製造業 |
1,316円 |
1,474円 |
1,276円 |
1,726 |
| 卸売業・小売業 |
1,274円 |
1,284円 |
1,270円 |
8,257 |
| 生活関連サービス業・娯楽業 |
1,270円 |
1,269円 |
1,271円 |
1,005 |
| 宿泊業・飲食サービス業 |
1,242円 |
1,247円 |
1,239円 |
7,005 |
表の1番目は建設業の2,888円ですが、働く人は101(十人)で、そのうち男性は50(十人)です。男性の4,161円は少ない人数の平均なので、建設業のパートの相場としては使えません。人数がある程度多い産業では、教育・学習支援業の2,806円が最も高い値です。
教育・学習支援業は女性も2,551円で、女性の産業別では最も高い値です。1日の時間は4.3時間と短く、時給が高くても月の給料が多いとは限りません。
企業規模別:小さい会社ほど時給が高い
| 企業規模 |
男女計 |
男性 |
女性 |
労働者数(十人) |
| 1,000人以上 |
1,509円 |
1,586円 |
1,474円 |
11,903 |
| 100〜999人 |
1,614円 |
1,845円 |
1,506円 |
8,705 |
| 10〜99人 |
1,640円 |
1,988円 |
1,491円 |
9,070 |
| 企業規模計(10人以上) |
1,580円 |
1,782円 |
1,489円 |
29,678 |
京都府では、10〜99人1,640円、100〜999人1,614円、1,000人以上1,509円と、小さい会社ほど高い並びです。1,000人以上の会社で働く人の65.9%は卸売・小売と宿泊・飲食です(同じシートの規模別の労働者数から計算)。10〜99人の会社では、28.3%が医療・福祉で働いています。
女性だけで見ると、100〜999人1,506円、10〜99人1,491円、1,000人以上1,474円で、差は32円しかありません。規模による差は、ほとんどが男性の時給の差から来ています。
男女別:女性の賞与は男性より多い
| 項目 |
男女計 |
男性 |
女性 |
| 1時間当たり所定内給与額 |
1,580円 |
1,782円 |
1,489円 |
| 年齢 |
44.2歳 |
41.1歳 |
45.6歳 |
| 勤続年数 |
6.4年 |
5.4年 |
6.9年 |
| 1日当たり所定内実労働時間 |
5.2時間 |
5.1時間 |
5.2時間 |
| 実労働日数(6月) |
13.4日 |
12.3日 |
13.9日 |
| 年間賞与その他特別給与額 |
5万300円 |
4万1,900円 |
5万4,100円 |
| 労働者数(十人) |
29,678 |
9,229 |
20,449 |
女性は男性より4.5歳上で、勤続年数は1.5年長く、6月の日数は1.6日多い値でした。年間の賞与も女性が1万2,200円多くなっています。男女計の平均年齢44.2歳は、愛知45.3歳、大阪45.4歳より若い値です。
宿泊・飲食で働く男性の平均年齢は26.9歳です。若い人が多い産業と、年齢の高い専門職の多い産業が、男性の平均の中に一緒に入っています。
平均の1,580円は、医療・福祉と教育の高い時給に引き上げられている
平均は、一部の高い時給に引っ張られます。京都府の男性の医療・福祉は3,809円で、女性の1,902円の2倍です。この男性は978(十人)で、医療・福祉で働く人の19.3%、平均年齢は59.7歳です。この産業に入る医師のような職種の時給が、男性の平均を高くしています。
パートの求人の時給に近いのは、働く人の多い産業の値です。
- 卸売業・小売業:1,274円(女性1,270円)
- 宿泊業・飲食サービス業:1,242円(女性1,239円)
- サービス業(他に分類されないもの):1,449円
卸売・小売と宿泊・飲食で働く人は、府の短時間労働者の51.4%です(労働者数から計算)。府の平均1,580円との差は、卸売・小売で306円、宿泊・飲食で338円あります。観光地のお店や飲食店のパートを探すときは、宿泊・飲食の1,242円と比べます。中央値は公表されていない表なので、真ん中の人の時給は言えません。
最低賃金との差:調査時点の額より522円高い
時給を調べた令和7年6月に効いていたのは、令和6年10月1日発効の京都府最低賃金1,058円です。令和7年11月21日に1,122円になり、令和8年度は1,180円です。くわしい推移は京都府の最低賃金にあります。
京都府の令和8年度の最低賃金は、令和8年11月16日からです。11月15日までに働いた分は、令和7年度の1,122円で比べます。
| 比べる額 |
時給 |
産業計の平均1,580円との差 |
| 令和6年度の最低賃金(調査時点) |
1,058円 |
522円 |
| 令和7年度の最低賃金(令和8年11月15日まで) |
1,122円 |
458円 |
| 令和8年度の最低賃金(令和8年11月16日から) |
1,180円 |
400円 |
| 卸売業・小売業の平均 |
1,274円 |
− |
| 宿泊業・飲食サービス業の平均 |
1,242円 |
− |
令和8年度の1,180円と比べると、宿泊・飲食の平均1,242円は62円、卸売・小売の1,274円は94円しか上回りません。調査のあと最低賃金は122円上がります。令和7年6月の時給のままなら、11月16日からの最低賃金に届かない人もいます。最低賃金に届かない時給の約束は無効になり、最低賃金の額で払うことになります。
比べるのは基本の時給で、通勤手当や残業・深夜の割増分は入れません。日給制や月給制なら、時給の計算と最低賃金との比べ方のやり方で時給にします。
年収に直す計算と、11月からの時給
「時給 × 1日の時間 × 月の日数 × 12 + 年間賞与」で年収にします。京都府の平均の値を入れると次のとおりです。
1,580円 × 5.2時間 × 13.4日 × 12 = 1,321,133円
1,321,133円 + 50,300円 = 1,371,433円
平均どうしを掛け、6月の日数が1年続くとした計算です。調査が出している年収ではありません。女性の平均(1,489円、5.2時間、13.9日、賞与5万4,100円)で計算すると134万5,599円です。
扶養の範囲で働くなら、家族の健康保険の130万円の壁と、勤め先の社会保険の106万円の壁を確かめます。税金の線は103万円の壁にまとめています。11月16日から時給が上がる人は、年末までの収入も計算し直します。
正社員を含む府の給料は京都府の平均年収で見られます。求人の多さは京都府の有効求人倍率にまとめています。
パートでも、休みの取りやすさは会社ごとに違う
時給が近い求人でも、残業の多さや有給休暇の取りやすさは会社で違います。パートも、雇われて6か月たち、出勤すべき日の8割以上働いていれば、有給休暇がつきます。日数は週の働く日数で決まります。取得率の見方は有給休暇の平均と取得率で説明しています。
カイシャのホントでは、京都府の会社の公表データを項目ごとの順位にしています。
公表されている数字が正社員だけのものか、パートを含むものかを確かめてから比べます。
その会社の実際の数字は、求人票・面接・しょくばらぼで確かめる
求人票では、基本の時給、時給が上がる条件、1日の時間、週の日数、交通費を分けて読みます。「時給【金額】円〜」の求人なら、最初の時給と上がる基準を聞きます。土日や観光の繁忙期に加算があるかも確かめます。
面接では「繁忙期と閑散期で、シフトの日数はどれくらい変わりますか」と聞きます。季節で時間が大きく変わる職場もあるので、年収の計算は1年分のシフトで見ます。
京都府の会社の平均残業時間や有給休暇の取得率は、厚生労働省のしょくばらぼで確かめられます。調べる順番の例は企業研究のやり方にあります。
候補の会社が決まったら、京都府の会社を採用の数字で比べるで数字を並べます。府の西部で探すなら亀岡市の比較表もあります。